お役立ち情報 時事問題、災害など

新型コロナ・ワクチン開発 ~ 米国モデルナ社のワクチン開発が最終段階に!

2020年11月 国内では東京・大阪・札幌などで新型コロナウイルス感染者数が増加し感染の「第3波」との声も聞かれています。

来年には一年延期になった「東京オリンピック」の開催も予定される中で「感染者数の抑え込み」と「ワクチン開発・実用化」という2つの課題が達成できるかどうかによってはオリンピック開催が危ぶまれるとの見方もあります。

一方、昨年春からの長期間にわたる「新型コロナ」対応のなかで傷ついた経済を立て直すべく「GO TOキャンペーン」が実施され一定の効果を得ています。

しかしながら、東京、大阪、札幌などで感染者が急増するなかで「GO TOキャンペーン」の一部地域の適用除外が発表されました。

経済活動レベルを一定程度以上に維持しつつ感染拡大を抑え込んでいくためにはやはり「ワクチン」開発・実用化が大きなカギになりそうです。

 



米国 モデルナ社が第3段階の臨床試験に成功した!

2020年11月16日 米国 モデルナ社は「新型コロナウイルス ワクチン」の開発について第3段階の臨床試験を終え90%以上の成果を得たことを発表しました。

バイオテクノロジー企業の米モデルナは16日、新型コロナウイルスのワクチンが大規模な第3相臨床試験で94.5%の確率で効果を示したとの暫定分析結果を発表した。パンデミック(世界的大流行)を抑え込むのに役立つ強力なツールの開発を急ぐ科学者と製薬会社の取り組みが、実を結びつつある。

中略

モデルナは3万人余りのボランティア被験者のデータを分析。同社の発表資料によると、ワクチンは事実上、症状を伴う全ての感染を防いだ。

中略

米国立衛生研究所(NIH)が指名する独立した組織のデータ安全性監視委員会(DSMB)によると、ワクチン接種を2回受けた被験者で感染したのは5人のみで、偽薬を接種されたグループでは90人だった。

ワクチンは重症化予防にも役立つもよう。モデルナの発表によると、ワクチンを接種した被験者に重症患者は出なかったが、偽薬グループは11人だった。

引用元:ブルームバーグニュース「モデルナの新型コロナワクチン、感染予防に高い効果-暫定結果」

朝のニュースでもこのことに触れていましたが、3万人程度に対して2度のワクチン接種を行った結果、感染者が5名程度に留まったようです。

モデルナ社が開発するワクチンの特徴としては、通常の設備による冷蔵で30日保存可能ということで特殊設備による低温保存が必要ないという点で画期的と言われているようです。

新型コロナワクチンについてはファイザー社も有望な臨床試験結果を得ており、米国関係当局に対して緊急使用許可を申請する見込みとのことです。

またモデルナ社は年内に新型コロナワクチン2000万回分(2回接種1000万人分・米国内使用)を製造する見込みであることを発表しています。

恐らく今後は製造量をどれだけ増やせるかが課題となりそうです。

 

世界の新型コロナワクチン開発競争

通常ワクチンの開発には5年~10年といった時間が必要なのですが、新型コロナウイルスの世界的感染に伴い通常では考えられないほどのスピードでワクチン開発が進んでいます。

ウイルスの同定が1月、そこから半年余りの9月上旬には、もう最終段階の臨床試験まで進んだ品目が少なくとも9種類あります。1年も経たない間に、ワクチンの実用化に成功するのではと期待が膨らんでいるのです。

それどころか、ロシアでは前倒しで世界初の新型コロナワクチンを8月12日に正式承認、また、中国でも軍人や医療関係者などに対象を限定したワクチン接種が早々に進められているそうです。

中略

WHOのまとめによると、世界では35種類のワクチン候補が臨床試験中とされています。臨床試験とは、実際にヒトでの効果や安全性を試す研究のことを指します。試験結果が良ければ、政府の規制当局がワクチンとして正式に承認し、一般での使用が始まり実用化となります。ヒトで試す前の実験室レベルで研究中のものはさらに多く、145種類も挙げられています。(2020年9月9日時点)

中略

最終段階に進んだ9種類のワクチンの顔ぶれ

それでは、最終の第3段階の試験に進んでいる9種類のワクチン候補の顔ぶれを見てみましょう。日本ではあまり大きく報道されていませんが、ワクチン開発で中国の存在感が非常に大きいことも今回のパンデミックの特徴です。

9種類のうち4つは中国製で、3つは不活化という従来の手法、1つはウイルスベクターという新しい手法を用いています。さらに米国ファイザー社が開発しているもう1種類でも、中国の会社が共同開発者として入っているので、半数以上で中国が関係していることになります。

偽ワクチンが出回る一方、最先端のワクチンを開発する実力を持つという凄まじい幅は中国社会の伝統で、北宋時代の歴史書「資治通鑑」を思い起こさせます。

米国ファイザー社のRNAという遺伝子を使うワクチンは、日本にも6千万人分が供給される契約が結ばれたと報道されています。米国モデルナ社も類似のワクチン開発を行っており、武田薬品工業が日本への4000万回分の供給を調整しているそうです。

さらに英国アストラゼネカ社が開発するチンパンジーの風邪ウイルスを遺伝子操作したウイルスベクターワクチンも、日本に1億2千万回分が供給される契約で試験が進んでいます。ロシアのガマレヤ社、ベルギーのヤンセンファーマ社もこの系統です。

このように今回のパンデミックでは、遺伝子を用いたワクチンという、一般向けとしては今までにない方法を使っている品目が多いのも特徴です。

 

引用:Waseda Chronicle予防ワクチン開発状況は?──コロナ世界最前線(13)より

最終試験段階に進んでいるワクチン9種類は

中国   4

米国   2 ファイザー、モデルナ

英国   1 アストラゼネカ

ロシア  1 ガマレヤ

ベルギー 1 ヤンセンファーマ

となっているようです。

中国が4種類もあることで、中国の医療・製薬技術の目覚ましい躍進に驚かされます。

なお、これらの内で日本に供給される見込みのものが

ファイザー                   6000万人分

アストラゼネカ 1億2000万回分(2回接種なら6000万人分)

モデルナ      4000万回分(2回接種なら2000万人分)

--------------------------

合計                    1億4000万人分

 

日本の全国民にいきわたる量ですが、各製薬会社がいつ供給体制に入れるのか?という問題もありますし、

生産ラインも限られているなかで各社とも当然自国が優先されると思われるため、日本に供給されるタイミングがいつになるのか?という問題があります。

 

日本国内の製薬会社は?

国内の製薬会社も新型コロナワクチンの開発に乗り出していますが、先の9社に比べると少し遅れをとっているようです。

 

塩野義製薬は2019年に子会社化したUMNファーマ(秋田市)が開発中の遺伝子組み換えたんぱくワクチンを、2021年末までに3000万人分以上生産する計画で、2020年7月に取得した経済産業省の補助金150億円と、今回の厚労省助成金約223億円を合わせて生産体制の構築、増強に取り組む。同ワクチンは共同研究先である国立感染症研究所で、たんぱく抗原候補などの試験を実施しており、2020年内に臨床試験を始める予定。

アンジェスは開発中の環状DNA(プラスミド)を用いたワクチンの大量生産について厚労省から約93億8000万円の助成を受ける。早期に大量生産体制を整えるとしているが、量産の規模などの詳細については明らかにしていない。

KMバイオロジクスは2018年に明治ホールディングス<2269>の傘下に入った企業。感染力をなくしたウイルス粒子などから作る不活化ワクチンの開発を手がけており、厚労省から60億8800万円の助成金を得て、原液製造設備の改造や精製設備などの整備、原材料保管、品質管理設備の新設などに取り組む。

第一三共は開発中のmRNAワクチンの生産設備を、子会社の第一三共バイオテック(埼玉県北本市)の工場内に整備する。助成金額や生産規模については明らかにしていない。

引用元:M&A Online 「新型コロナ「ワクチン」の国内生産が一気に5億回分に 武田薬品も米社製で参入」




また、武田製薬のように外国で開発されたワクチンの量産に取り組む製薬会社もあります。

国内製薬最大手の武田薬品工業は、米国のバイオテクノロジー企業Novavaxが開発中の新型コロナウイルス向けワクチン製造技術の移転を受け、年間2億5000万回分のワクチン生産能力を整える。Novavaxのワクチンは遺伝子組換えたんぱく質ナノ粒子技術を用いたもので、Novavaxは2020年後半から1億回分のワクチン供給を目指している。

英国の大手製薬会社アストラゼネカの日本法人であるアストラゼネカは2021年初頭から1億2000万回分のワクチンの供給が可能となる体制を整える。このうち3000万回分は、2021年1-3月に供給できる見通しという。同社が手がけるワクチンはチンパンジー由来の風邪のアデノウイルスに、ウイルスのたんぱく質の遺伝物質を含んだもので、ワクチン原液の調達については、JCRファーマ(兵庫県芦屋市)に製造委託するとともに海外からの輸入を並行して進める。

引用元:M&A Online 「新型コロナ「ワクチン」の国内生産が一気に5億回分に 武田薬品も米社製で参入」

これを見ると日本独自開発のワクチンを待つより「国外開発ワクチン」を武田製薬やアストラゼネカジャパンで大量に生産してもらうことを期待した方が良さそうです。

また気にかかるのは厚生労働省の認可の問題。

今回は「特例」として安全性を担保したうえで、できるだけスピーディな許認可体制を整えて欲しいものです。

そして選手のためにも、日本経済のためにも「東京オリンピック」が良い形で開催できることを祈ります。



-お役立ち情報, 時事問題、災害など
-, , ,

© 2020 kouziii ちゃんねる Powered by AFFINGER5

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。