今回は、私のとっておきの「イタリアン」のお店をご紹介しましょう。
その名も「オステリア レーブ」。
その名前の由来は
オステリア・・・ワインと一緒に食事を提供する場所
レーブ・・・志
店主の「料理」への志の高さがうかがい知れるネーミングです。
中之島でも少し外れた目立たない場所にあるのですが、実は知る人ぞ知る名店なのです。
今の住まいに比較的近く、前を通るといつもお客さんで賑わっているお店だったので、一度行ってみたいと思っていたレストランでした。
この「オステリア・レーブ」驚くほど美味しいお店だったんです。
※店舗外観
この日は予約していったのですが、予約の時間に行くと他の席も既に予約で埋まっていました。
通されたのはシェフが調理をするのが良く見えるカウンター席でした。
席はカウンター10席とテーブル席が2つ、テラス席が2つで、テラス席は喫煙可のようでした。
その席数をオーナーシェフと奥様?二人で切り盛りしています。
※店舗内観
メニューが見えにくいのでということで、iPadを渡され撮影したメニューを見ることができました。
「オステリア・レーブ」のメニューはiPadで見ることができるんですね。
「〇〇さん。飲み物どうしましょう?スパークリングか赤か白か」
シェフの歯切れが良く、それでいて押しつけがましくない声がとんできます。
予約した客の名前をちゃんと覚えているのには感心しました。
友人の誕生日だったので、とりあえずスパークリングワインのグラスを2つ注文しました。
お店に入るときに目の前を皿にてんこ盛りの貝が運ばれていったので気になっていたのですが、いろいろと食べてみたかったので、まずは”前菜の盛り合わせ”を注文しました。
程なくスパークリングワインと籠に盛られたパンが運ばれてきました。
丸いパンは焼き立て(揚げたて?)で、青のりがきいてモチモチ食感がとても美味。
オープンキッチンなので、シェフの様子が良く見えるのですが、まるでバトルのように複数の調理をしながらも、お客様との会話を忘れない。
「なるほど、これがオステリア・レーブの人気の秘密か」と納得。
スパークリングワインを半分ほど飲み終わるころ(美味しかったので私のグラスはほぼ空でしたが)に”前菜盛り合わせ”が運ばれてきました。
前菜は野菜中心、さまざまな料理が大皿に盛られています。
ここで感じたのは「オステリア・レーブの野菜がどれも美味しい」ことでした。
丸ごと焼いた玉ねぎはとても甘いし、トマトもフルーツのようで、マスカルポーネとよく合います。
味付けがシンプルで薄味なので素材の旨味が引き立っています。
生ハムのレベルもかなり高い。
前菜を食べながら、追加でワインのボトルをお願いしようと思い、「ワインリストありますか?」と聞くと、愛想良い感じで
「うちはワインリスト無いんです。白か赤、お好みを言って下さい。」
とのことだったので「辛口でスッキリした白」というと、すぐにお勧めのボトルを「ベニスです」と言いながら目の前に置いてくれました。
グラスもネックがすごく細く上等そうなものに変えてくれました。
このワイン、私好みで飲みやすく辛口・スッキリのとても美味しいワインでした。
料理に少し時間がかかりそうだと思ったので、早めに次の料理を注文することに。
連れが「魚が良い」とのことだったので”魚のカツレツ”を注文。
イメージはフィッシュフライだったのですが、運ばれてきたものはまったくの別物。
「ヒラメ」です。
さばいた後のヒラメの骨を見せてくれたのですが、立派なサイズのヒラメでした。
その切り身に、ハーブとパン粉を薄くまぶしてフライパンでソテーしたものにバターソース?と何とイクラをパラパラと乗せたものでした。
添えられたレモンはまるまる一個分。
ヒラメが肉厚でとても美味!
これも味付けがシンプルでヒラメの美味しさが口の中に広がります。この時点で私はこのお店のファンになっていました。
聞くとここのオーナーシェフは、海外での修行経験はなく、大阪のこのあたり一本でシェフを続けられている方でした。
今のお店は開業して5年ほど、その前は福島でやっていたそうです。
2品食べた時点で、素材の良さを感じていたのですが、やはり「毎日市場に行きます」とのこと。
確かに「オステリア・レーブ」の立地は中央市場に近い。
それでこの立地なのかと納得しました。
ヒラメをペロリとたいらげ、少しつまみが欲しかったのですが、メニューにそれらしきものが見当たりません。
シェフに言うと「言ってもらえれば何でもつくりますよ。」とのこと。
「ではチーズを少しください」というと「パルミジャーノで良いですか?」とのことでお願いしました。
この「パルミジャーノ」がまたワインによく合って絶品!少し頂いて帰りたいくらいでした。
パルミジャーノが美味しすぎて、白ワインをすぐに飲み終わってしまいましたので、グラスワインの赤を頼んだのですが、
「Punli?です。すごく人気があって貴重なんですよ。」
と言いながら、別のグラスに一つ注いでくれました。
1.5人分しかなかったので、私の0.5人前はサービスということになりました。
こちらはしっかりたボディですが、すっと入ってくるような飲みやすさのある美味しいワインでした。
周りを見ていて分かったのですが、ワインは赤と白と好みを言えば、シェフが自分で選んだ「美味しいワイン」を説明付きでグラスで提供してくれるお店だったのですね。
最後にパスタを頼もうとして、メニューの内容をシェフの奥様?に聞いていると、シェフが横から割り込んできました。
「どんな感じが良いですか?言ってもらえれば何でも作りますよ。」
と言うので、連れの好みで「少し辛いやつ」というと、シェフが
「ウニにしましょうか?ペペロンチーノ風にしますね」
とのこと。
ウニのパスタというと、ウニクリームとかを想像しますが、シェフ曰く
「うちのウニはミョウバンとが入っていない新鮮なウニなのでクリームにすると少し生臭さが出てしまうのでシンプルにしたほうが美味しいんです。」
とのことでした。
これはシェフの口癖のようですが、「本当はメニューなくしたいんですよね。お好みを聞いてアレンジするほうが良いと思っているので」。
これぞ「オステリア・レーブ」。
シェフの志の高を感じました。
このウニのパスタ。
オイル系のシンプルな味付けに唐辛子が強すぎない程度に効いていて、これもまた絶品でした。
連れの誕生日だったのでデザートプレートとエスプレッソを頼んでフィニッシュ。
事前にお願いしておいたので、デザイートプレートにはチョコレートでイタリア語のメッセージが書かれていました。
ワインをかなり飲んだこともあって、一人10000円ほどでしたが、値段以上の美味しさと、幸せをもらえたディナーになりました。
「オステリア・レーブ」には絶対にまた行くと思います。
ちなみにランチは1000円ほどで、かなりボリュームがあるようです。
中之島「オステリア・レーブ」自身をもってオススメできるお店なので是非お試し下さい。
2020.12.25 オステリア・レーブ再訪問
今年もいきました。
まずは前菜盛り合わせ。
やっぱりお野菜が美味しい!
そして生ハムとモッアレラ、安定のおいしさ。
そしてアクアディマーレ。
鯛、ムール貝、ハマグリを白ワイン、オリーブオイル、にんにくなどで蒸したもの
素材の味がしっかりしていてシンプルですがとても美味。
アクアディマーレの美味しいスープが残ったので、このスープで美味しいパスタを作ってほしいとお願いしたところ作ってくれたのがこちら。
白子と数の子のような魚卵が入ったパスタ。
これがまた絶品!ホントに旨かった!
ワインは、ボトルでたのまず、シェフ打勧めのワインを5種類ほどグラスでいただきました。
ワインも美味しかったです。
やはり、大満足の素敵なクリスマスディナーでした。
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-36 玉江橋ビル 1F【地図】
電話:06-6443-2014
営業時間:11:30~14:00(L.O) 18:00~24:00(L.O.22:00)
定休日:月曜日(祝日の場合は、翌火曜日がお休みとなります。)
クレジットカード可
なんとオステリア・レーブが2023年11月に靭公園北側へ移転。
だけでなく、名称もオステリア・イーゴに変わりました。
詳しくはこちらをご覧ください。
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