今回はロープライスのオーダースーツを手掛ける「Difference」と「Only」を実際に利用してみたので、感想なども含めてご紹介します。
一度着たら既製品には戻れない!
社会人になったころは、今よりもお金をかけてビジネススーツを購入していました。
時代ということもありますが、当時の安いスーツは作りや生地がチープで、明らかに安物だとわかるようなものが多かったのです。
バブルが終ったころから、その様子は徐々に変わっていき、ユニクロなどの例にもみられるように、消費者が安価なものにも「品質」を求めるようになってきました。
ビジネススーツにも、コストを抑えて良いものを安く提供する1プライスや2プライスのショップが多数出店し「安かろう悪かろう」という考え方はもはや化石化したようです。
ところで、格好いいビジネススーツとはどんなものだと思いますか?
やはりブランドスーツ?
いくら高いブランドのスーツを着ても体にフィットしていないスーツでは綺麗に見えません。
例えば、イタリアの高級な生地を使い、身体に合わせて仕立ててもらい、ボタンは天然の貝殻から造ったもので、ポケットなど細部にもこだわったフルオーダースーツなら最高に格好いいはずです。
ところが、良い生地を使ってスーツをフルオーダーすれば10万円はくだらないでしょう。
私の仕事は外に出ることが多い仕事です。
結構歩きますし、夏場は汗もかきます。
毎朝、毎晩、通勤は混んだ電車に乗らなければなりません。
なので、今現在、私のビジネススーツに対する考え方は「戦闘服」や「作業着」に近いかも知れません。
それでも人に会う仕事なのでヨレヨレのスーツでは困ります。
毎日同じものを着るわけにもいきませんし、同じものばかり続けて着ていれば痛みも速くなります。
一週間が5日だとすれば、最低3着のスーツを日替わりまたは2日おきに着まわしたほうが良いでしょう。
シーズンもありますので、夏物3着、スリーシーズン3着が必要になります。
また冠婚葬祭のときのブラックスーツも必要ですが、これは3ピースにすれば1着で済みます。
なので最低限7着くらいのスーツを常時着られる状態で持っている必要があるのです。
しばらく着ていれば傷みますし、体型も変わりますから、定期的に買い替える必要も出てきます。
これをすべてフルオーダーで作るのは庶民にはなかなか難しいと思います。
きっかけ
私が、スーツをオーダーで作るようになったきっかけは「Yシャツ」です。
「仕立券つきのYシャツ商品券」を頂くことが何度かあって、オーダーYシャツを作って着てみたところ、身体にフィットしてシルエットがすごく綺麗に見えるのです。
もちろん着心地も最高です。
また私の体形の話をしますが、私はラグビーをしていた関係で胸囲や肩幅があるほうです。
二の腕も少し太いと思います。
一方で、メタボではありませんが、若いころと違ってお腹周りなどそれなりに肉がついてきています。
既製品(俗にいう「つるし」)を着ると、お腹や胸あたりがきつかったり、逆にゆったりしたものにすると袖が長かったりと、若いころに比べてフィットしなくなった気がします。
やはり既製品ではなくオーダーしたほうが良さそうだなと考えるようになりました。
Differnce(ディファレンス)
オーダーすると言っても高いものを作る気はありませんでした。
当時は大阪にいたのですが、ネットで調べてみるとDifferenceというショップが近くにあったので行ってみることにしたのです。
differenceのコンセプトは
コンセプトは“パーソナライズ”。
誰もが分かりやすく、プロセスを楽しみながらお気に入りの一着をつくることができる、これからの新しいオーダースーツブランドですこれまでのスーツの良さを活かしながら、これからの時代が求める革新的な“違い”を実現した、全く新しいオーダースーツ体験、DIFFERENCE。初回のプロのテイラーによるショップでの採寸データをもとに、二着目以降はお客様自身がスマホアプリを操作してカスタマイズ&オーダーまで可能。好きな時に好きなスタイルを楽しみながら、本当に自分にフィットした一着をつくることができます。
引用元:Difference公式サイトより
ちなみにDifferenceも含めロープライスのオーダースーツはフルオーダーではなくイージーオーダーというオーダー方法になります。
イージーオーダーとはベースの形がある程度決まっていて、既定の生地のなかから生地を選び、ベントやズボンの裾など多少の選択の余地があるなかで、実際に体を採寸してもらい、着心地の好みなどに合わせて作ってもらうオーダーの方法です。
追加料金で、ボタンなどオプションを選ぶこともできることが多いかと思います。
Differenceの場合1着だけオーダーすると35,000円~なのですが、2着まとめてオーダーするとPair Priceになって2着で52,800円(税込)~、一着当たり26,400円~とお得なプライスで購入することができます。
また、オーダーから商品完成まで1カ月ほどかかるのですが、若干の送料を負担すれば、出来上がった商品を宅配便で送ってもらえるので、商品を取りに行く手間もかかりません。
私は、2着で52,800円(税込)のPair Priceでオーダーしました。
身体を採寸してもらうと色んなことがわかります。
腕の長さも右と左で少し違うのです。
生地を選ぶときに思ったのは思ったよりも選択肢が多かったということ。
実際に生地のパターンを見て触って選ぶのですが、多すぎてなかなか決められませんでした。
ズボンは細身が良いと言ったのですが、店員の方が少しはゆとりがあったほうが良いというのでそうしました。
そして、1カ月ほどすると宅急便でスーツが届きました。
綺麗に仕上がっていて着心地も納得いくものでした。
ただパンツのほうはやはりもう少しスリムなほうが好みでした。
次に注文する時は、少しスリムにしてもらいます。
Differenceのスーツは2シーズンほど着ましたが全く問題なく、シルエットも綺麗なままです。
傍から見ても、とても1着26,400円のスーツには見えないと思います。
50,000円位のものには見えるのではないでしょうか?
やはり体にフィットしているものは着心地も良い感じです。
ただ1点だけ、パンツの裾をダブルにしているのですが、裾上げのまつり糸の縫製が悪く、2着とも2シーズンめでほつれてきました。
まつり糸なので、簡単に治せるのですが、そこだけが気になったところです。
Differenceについて詳しい情報を知りたいという方は公式サイトをご覧ください。
公式サイト:Difference
Only
その後、東京本社に戻ることになったのですが、3シーズンのスーツが1着くたびれててきていたので1着作ることにしました。
Differenceでも良かったのですが、他も試してみようと思い会社から割と近い銀座(有楽町)に「Only」があったので行ってみることにしました。
Onlyは京都発のスーツブランド。
大きなアウトレットモールにも多く出店しています。
既成のスーツがメインですが、オーダースーツも展開しています。
私が目をつけたのが「ミニマルオーダー」というシリーズです。
Minimal Orderとは
MinimalOrderは、「全てのビジネスパーソンに、毎日、体にあったスーツを着て欲しい」という思いから、採寸方法、生地開発、生産工程において全てのオーダーシステムの様々な要素を削ぎ落とし適正価格を生み出した、これまでにないシンプルなオーダースーツです。
ミニマルオーダーには「スタンダード生地」と「プレミアム生地」があります。
スタンダード生地は、価格と品質のバランスが良いオリジナル生地を使い、価格は1着: ¥30,800(税込)、2着割:¥41,800(税込)でご提供しています。
プレミアム生地のほうは、高級素材、タスマニアウール混の上質生地を使ったもので、価格は1着: ¥41,800(税込)、2着割:¥63,800(税込)となっています。
今回は1着だけ作りたかったのと初めての利用だったこともあって、スタンダード生地のものを1着作ることにしました。
有楽町の店舗はかなり広く、高級感がある雰囲気でした。
店員の若くて感じの良い男性に要件を告げると早速採寸してくれました。
Differenceと違うのは、その後サンプルスーツを着たうえでサイズ感をチェックすることでした。
ベースになるスーツのサイズを決めて、ジャケットのベントの種類、袖の長さやパンツの丈、ウエストなどを調整して仕上げるような印象を受けました。
生地の選択肢ですが、プレミアムになるとかなり多そうだったのですが、スタンダードは十数種類ほどで、Differenceに比べて少ない印象です。
年末年始をはさむこともあったようですが、商品が宅急便で届くまで約2か月かかるようで、なんでも海外の工場で生産していることも理由の一つのようでした。
1着 30,800円(税込)のものを注文して、1月中旬に自宅にスーツが届きました。
実際にはもう少し明るい色です。
ボタンも安っぽい物ではなく、見る限り縫製もしっかりしていそうです。
実際に2回ほど着て通勤してみましたが、寸法がちょうどよく、しっかりと体にフィットして着心地も良い印象です。
細かいオーダーの自由度はDifferenceのほうがあると思いますが、自分にフィットしたスーツが出来上がってきたので満足しています。
これなら、また利用したいと思いました。
Onlyに関する詳細は公式サイトでご確認ください。
公式サイト:Only
DifferenceやOnly以外にも、低価格でセミオーダースーツが作れるショップはあります。
そろそろ、既製品(つるし)のスーツを卒業してオーダースーツにしてみてはいかがでしょうか?
お手頃な価格でも、体にフィットしたものならワンランク上のスーツ見えること間違いありません。
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