新型コロナウィルスの影響で水を差されましたが、近年、大阪の変化には目を見張るものがあります。
関西の大阪、日本の大阪から「世界のOSAKA」になる日もそう遠く無いのかもしれません。
私は、群馬県の高崎というところで生まれ育ちましたが、大学入学と同時に東京上京を果たし、転勤で大阪にくるまで東京・横浜で生活してきました。
大阪に単身赴任できてから、4年が過ぎました。
東京は、私が大学に入学したころから十分都会でしたが、それでもこの30年あまりで随分変わりました。
東京という都市が変わった理由のひとつに「再開発事業」があります。
再開発というのは、ご存じのとおり「既存の街並み」を一度壊して、作り直すことです。
古くは、新宿西口の再開発に始まり、六本木(六本木ヒルズ、ミッドタウン)、赤坂(赤坂サカス)、丸の内(東京駅、新丸の内ビル)、虎ノ門(虎ノ門ヒルズ)などが代表的なものとして挙げられます。
最近では渋谷駅周辺も変貌をとげつつあります。
「再開発」が行われると、都市が綺麗になるだけでは無く、人の流れが変わり、人が集まります。
大きなビルができることで、都市は立体的に組み直され、有効に利用できる床面積が縦に拡がります。
人の集積と商業の集積は「にわとりと卵」の関係なので、相乗的に都市が発展します。
東京の陰になっていた大阪
東京中心部が「都市再開発」によって盛り上がりを見せる一方で、高度成長時代に郊外に広がった「開発事業」によって形成された郊外型大規模ベッドタウンの衰退が見られます。
代表的なのが、多摩ニュータウンだと言えます。
住宅都市整備公団によって建設された公団住宅群は、バブル崩壊までかなりの高額で取引され好評を拍していました。
ところがバブルが崩壊し不動産価格が下落すると、都心からより近い住宅地の価格が値下がりし、一般ユーザーのニーズはかつて高額で手が届かなかったより内側のエリアに移っていきます。
多摩ニュータウンの公団住宅については建物が古くなって陳腐化したこともあって価格が下落するとともにニーズも無くなっていきます。
公団住宅の居住者も高齢化が目立つようになり、空き家も増えていきます。
先ほど、人の流れと商業の発展は「にわとりと卵」と言いましたが、逆もしかりで、人口の減少は、商業施設の衰退・撤退を招きます。
商業が衰退すれば、都市の利便性が損なわれ、住宅地としての人気が無くなり、ますます人口が減少するといった「負のスパイラル」に陥ってしまいます。
再開発で都心部が盛り上がった一方で、郊外型の住宅が衰退していくという「陰」が生じたのです。
そのほか、郊外型が多くなっていた大学のキャンパスが、少子化によって都市部に回帰するなどの都市回帰現象が起こりました。
郊外でも魅力がある都市は生き残る
郊外がすべてダメになったかというとそうでもなく、都心部から南西に伸びる「東急沿線」は、郊外型商業の発展などにより、今でも非常に人気があるエリアです。
ご存じかどうかはわかりませんが、「武蔵小杉」なども「郊外型再開発」によって活性化し、人気が上がったエリアです。
他にもそのようなエリアはあります。
そのようなエリアは、人が集まるための必須要素を備えています。
主なものを上げると
・周辺に再開発等によってできた魅力ある商業施設がある
・都心への通勤に適している
・街並みが綺麗でイメージが良い
・教育環境が整っている
これらに当てはまる郊外型都市は生き残っています。
大阪のマナー問題
大阪に来て4年
私は大阪が大好きになりました。
ずっといてもいいと思うくらいです。
友人もたくさんできました。
でも4年前に、大阪に来た時に「ストレス」になったのがマナーの問題です。
マナーって何か?
マナーの中には、タバコ問題などのように法令で規制される部分と、個々の意識の問題の部分があります。
東京での生活に慣れていた自分にとって、大阪に来てストレスだったことを幾つかあげましょう。
・エレベータや電車で、降りる人が下りる前に乗ってくる
・電車でここに並んでという線が引いてあってもその通り並ばない
・オッサンが咥えたばこで自転車に乗っている(もちろんタバコはポイ捨て)
・公園や街角に空き缶などのゴミやたばこの吸い殻が捨てられている
・地下通路などで、行く人・来る人の流れが綺麗にできず。全員が道幅一杯を使って向かってくるイメージw
・タクシー運転手の運転が荒い。一時停止をしないw
と、こんな感じでしょうか?
でも、恐らく東京も以前は同じだったと思います。
20年くらい前はw
東京は、国内外から多くの人が流入しました。
そこで、欧米のマナーやルールができて段々と変わったのだと思います。
大阪も今ではインバウンドが多くなり、これからますます多くの人が流入してくるでしょう。
万博やIRができるとなればなおさらです。
10年後にはずいぶん変わっているはずです。
10年後の大阪はどうなる?
![](https://kouziii.site/wp-content/uploads/2020/06/publicdomainq-0032583433935960026843124.jpg)
別の記事でも書きましたが、マカオの発展を見てきた中国人は、IRができることによって大阪がマカオになると考えています。
大阪の中心部や、夢洲界隈は相当な変化が起こるはずです。
梅田やミナミは、外国人が多くなり、ますます盛り上がるはずですし、
御堂筋の本町界隈は、世界的なビジネス都市になるかもしれません。
大阪は、東京に比べて地の利があります。
関西空港・伊丹空港・神戸空港と3つの空港を控え
大阪港・神戸港があります。
もちろん新幹線やその先はリニアモーターカーができます。
何よりも、東京よりもアジアに近い。
うまくやれば、アジア有数の大都市になるでしょう。
一方で、東京の多摩ニュータウンのような場所もできるかもしれません。
開発から置いて行かれ、寂れる場所も出てくるでしょう。
古き良き大阪の一部が失われることもあるかもしれません。
でも、これは大阪が選んだ道で、
海外観光客誘致、万博誘致、IR誘致
これらはすべて大阪が新しい大阪になるための道筋なのです。
まとめ
![](https://kouziii.site/wp-content/uploads/2020/06/puffer-6452939242974573901729.jpg)
東京の人は、自分が「東京もん」だとは考えていません。
大阪の人が「大阪LOVE」と思っているように、「東京LOVE」なんて思っていません。
思っているとすれば、ほんの一部の「江戸っ子」だけでしょう。
あとは「外来種」ですからw
「大阪が東京みたいになるわけないやん!」
大阪の人は信じないかもしれません。
バブル崩壊後、大阪には外からの人の流入が減少しました。
なので、大阪はあまり変わらなかったのでしょう。
いま、大阪には大阪人以外の人が、今までになく流入しています。
住まなくても、ビジネスや観光で多くの人が大阪に来ています。
過去に類を見ないほど、多くの人が来ているのです。
これが変化の兆しです。
多くの場合、変化は外圧によってもたらされます。
そう、東京も同じでした。
長く東京の変化を見てきた私は確信しています。
大阪が街は発展し
「めっちゃくちゃ変わります!」
なんだか思いつくままにツラツラ書いてしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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