2021年度の全国県別幸福度ランキングで第1位になったのは「沖縄県」でした。
2位は宮崎県、3位は熊本県と続きます。
この結果を見ると、人が幸福と感じるのは裕福であるとか、生活環境が整っていて便利ということなどとは無関係なのだと感じます。
人間の欲望には際限がないといわれます。
「もっと裕福になりたい」、「もっと大きな家に住みたい」、「もっと良い車に乗りたい」、など・・・。
「もっと」という感情は尽きることがなく、現状に決して満足することはないので「幸福感」が薄いとも考えられます。
この感情は都会で生活する人のほうが大きくなるのではないでしょうか?
これが「幸福度」ランキングにも現れていると推察されます。
さて、今回は「幸福度」ランキングだけでなく、さまざまなカテゴリーの都道府県別ランキングについて紹介させていただきます。
「幸福度」ランキング
「幸福度」ベスト5
順位 | 昨年順位 | 都道府県 | 幸福度 |
1 | 2 | 沖縄県 | 78.1 |
2 | 1 | 宮崎県 | 73.0 |
3 | 9 | 熊本県 | 72.4 |
4 | 12 | 山梨県 | 72.1 |
5 | 22 | 愛媛県 | 71.8 |
「幸福度」ワースト5
順位 | 昨年順位 | 都道府県 | 幸福度 |
46 | 41 | 山口県 | 64.6 |
46 | 33 | 神奈川県 | 64.6 |
45 | 25 | 東京都 | 65.0 |
44 | 45 | 福島県 | 65.6 |
43 | 44 | 青森県 | 66.1 |
出展:ブランド総合研究所『第3回地域版SDGs調査2021』
ちなみに大都市をみてみると北海道 8位、京都府 9位、福岡県 12位、愛知県 24位、広島県 28位、大阪府 34位。
関東地方で最も「幸福度」が高かったのは栃木県の21位という結果で、関東地方の「幸福度」は押し並べて平均より低くなっているようです。
すべてのランキングはこちら:Diamond online都道府県「幸福度」ランキング2021【完全版】
つぎに「幸福度」と関係がありそうな都道府県別の世帯年収ランキングを見てみましょう。
「世帯年収」ランキング
「世帯年収」ベスト5
順位 | 都道府県 | 年収(千円) |
1 | 東京都 | 6,297 |
2 | 神奈川県 | 6,154 |
3 | 愛知県 | 6,134 |
4 | 富山県 | 6,124 |
5 | 福井県 | 6,088 |
「世帯年収」ワースト5
順位 | 都道府県 | 年収(千円) |
47 | 沖縄県 | 4,233 |
46 | 鹿児島県 | 4,323 |
45 | 高知県 | 4,486 |
44 | 北海道 | 4,553 |
43 | 宮崎県 | 4,631 |
出展:総務省『2019年全国家計構造調査』
「幸福度」ランキングで平均以下だった関東圏では、茨城県 8位、千葉県 9位となっており関東圏の平均年収は全国平均に比べると高くなっています。
一方で「幸福度」ランキングで上位だった沖縄県や宮崎県の世帯年収は低くなっています。
トップと東京都と最下位の沖縄県では200万円以上の差がありますが、東京は家賃(住居費)も高いし教育費(塾代)などその他の物価も高めで生活コストがかかりますから、生活の余裕という意味では単純に年収では測れないものがあります。
同じ1万円の価値が東京と沖縄ではずいぶん違う気がします。
すべてのランキングはこちら:幻冬舎GOLD NILINE 都道府県別年間収入ランキング
「魅力度」ランキング
「魅力度」ベスト5
順位 | 昨年順位 | 都道府県 | 魅力度 |
1 | 1 | 北海道 | 73.4 |
2 | 2 | 京都府 | 56.4 |
3 | 3 | 沖縄県 | 54.4 |
4 | 4 | 東京都 | 47.5 |
5 | 5 | 大阪府 | 42.0 |
「魅力度」ワースト5
順位 | 昨年順位 | 都道府県 | 魅力度 |
47 | 42 | 茨城県 | 11.6 |
46 | 45 | 佐賀県 | 12.8 |
45 | 38 | 埼玉県 | 14.4 |
44 | 40 | 群馬県 | 15.3 |
43 | 46 | 徳島県 | 15.6 |
出展:都道府県魅力度ランキング(地域ブランド調査2021)
「魅力度」とは、地域のブランド力、すなわち地域の魅力を数値化する指標のこと。
「以下の自治体について、どの程度魅力を感じますか?」という問いに対して、「とても魅力的」を100点、「やや魅力的」を50点、「どちらでもない」、「あまり魅力を感じない」、「全く魅力的でない」を0点として、それらの回答を自治体ごとに集計(点数)として算出しています。
点数が大きいほど消費者はその地域を「魅力的」と感じる人が多いことになるのです。
前年に引き続き、北海道がダントツの1位となっています。
内容を見ると、北海道・京都・沖縄など、観光地として人気がある都道府県と、東京・大阪など都会としてあこがれる都道府県が上位を占めています。
一方で、東京の陰にかくれて全国的には影が薄い関東の各県が下位となるほか、佐賀県や徳島県など有名な観光資源が多くないと思われる都道府県が下位になっています。
「他人の芝は青く見える」的な意味で「幸福度」との相関を期待したのですが、そうはなっていないようです。
すべてのランキングはこちら:地域ブランドNEWS 都道府県魅力度ランキング(地域ブランド調査2021)
「離婚率」ランキング
「離婚率」上位5都道府県
順位 | 都道府県 | 2018年 離婚率 |
1 | 高知県 | 46.15% |
2 | 沖縄県 | 45.87% |
3 | 和歌山県 | 44.54% |
4 | 宮崎県 | 43.82% |
5 | 北海道 | 43.51% |
「離婚率」下位5都道府県
順位 | 都道府県 | 2018年 離婚率 |
1 | 東京都 | 27.45% |
2 | 石川県 | 29.59% |
3 | 富山県 | 31.22% |
4 | 滋賀県 | 31.91% |
5 | 愛知県 | 32.35% |
出展:厚生労働省「人口動態調査」
離婚率とは「その年に提出された婚姻届件数に対して、離婚届件数は何割になるか」を示しています。
結婚や離婚ということも「幸福度」に関係があるのではないかという仮説のもとに「離婚率」のデータを調べてみました。
しかし、ランク上位・下位を見てみると「幸福度」ランキングとはあまり相関が無いようです。
ところで、このランキングのなかでは関東圏や愛知・大阪といった大都市は比較的離婚率が低いようです。
この理由を考えてみました。
大都市は、その他の都道府県からの人口流入が多いのが特徴です。
大学進学や就職を機に、故郷をはなれて大都市に転入してくる人が多いのです。
東京はその傾向が最も顕著な都市となっています。
例えば、田舎から出てきて東京に就職した人が、東京で結婚したとします。
その後子供ができたあとに「離婚」ということが簡単にできるでしょうか?
仕事があるので、離婚して簡単に実家に帰るわけにもいかない。
どちらが子供を引き取るにしても、家賃や物価が高い東京では現状よりも生活や教育のレベルを下げなければ生活をしていけない。
母子家庭・父子家庭になった時に実家が近くにあれば、子供の世話を頼むこともできるが、実家は遠方なのでそうもいかない。
仕方なく離婚をあきらめ結婚生活を続ける・・・。
という方も少ないないのでは?と推察します。
都会は経済面・育児面で離婚がしづらい事情があるのです。
すべてのランキングはこちらから:東洋経済ONLINE トップは46%!「離婚率」47都道府県ランキング
「犯罪発生率」ランキング
「犯罪発生率」上位5都道府県
順位 | 都道府県 | 2009年 犯罪発生率 |
1 | 大阪府 | 2.059% |
2 | 愛知県 | 1.968% |
3 | 福岡県 | 1.697% |
4 | 京都府 | 1.690% |
5 | 兵庫県 | 1.623% |
「犯罪発生率」下位5都道府県
順位 | 都道府県 | 2009年 犯罪発生率 |
47 | 秋田県 | 0.529% |
46 | 岩手県 | 0.619% |
45 | 長崎県 | 0.645% |
44 | 山形県 | 0.685% |
43 | 島根県 | 0.719% |
出展:日本地域番付「都道府県の犯罪発生率番付」
「幸福度」と治安の良し悪しについても何か相関があるのではないかという仮説のもと「犯罪発生率」のデータを調べてみました。
少し古いデータではありますが傾向はそれほど変わらないと思います。
このランキングは、実質的に人口100人あたりの犯罪件数の比較となっています。
ランキング上位を見ると・・・奇しくも「指定暴力団」がある都道府県またはその隣接県となっています。
「指定暴力団」がある場所には、そのシノギのための大きな繁華街がある。
大きな繁華街がある場所は犯罪が起こりやすいという構図でしょうか?
反対に東北地方などでは犯罪が少なくなっているという結果になっています。
「幸福度」とはあまり関係がないようですね。
すべてのランキングはこちら:日本地域番付「都道府県の犯罪発生率番付」
「バイク保有台数」ランキング(125cc超)
最後に、一般的には「幸福度」とは関係ありませんが、私個人の幸福度と大きく関連する「バイク保有台数」ランキングのデータで締めくくります。
「バイク保有台数」ベスト5
順位 | 都道府県 | 人口100人当たりバイク保有台数 |
1 | 沖縄県 | 3.98 |
2 | 山梨県 | 3.79 |
3 | 栃木県 | 3.66 |
4 | 静岡県 | 3.60 |
5 | 宮崎県 | 3.58 |
「バイク保有台数」ワースト5
順位 | 都道府県 | 人口100人当たりバイク保有台数 |
47 | 鳥取県 | 1.82 |
46 | 島根県 | 1.83 |
45 | 石川県 | 1.90 |
44 | 福井県 | 2.03 |
43 | 青森県 | 2.04 |
出典:自動車検査登録情報協会 2019年度
バイク保有台数が多いところは、それほど大きな差がなく都道府県が分布していますが、保有台数が少ない都道府県は、山陰地方や北陸・東北地方など冬に雪が降るところが多くなっているようです。
雪が積もったり、路面が凍結する場所では冬場バイクに乗りづらいということが理由でしょうか?
ちなみに私の実家がある群馬県は7位、今住んでいる神奈川県は12位と上位につけていました。
すべてのランキングはこちら:都道府県別統計とランキングで見る県民性
「幸福度」が高い都道府県がなぜ幸福度が高いかの検証にはあまりなりませんでしたが、私が思うに。
気候が比較的温暖で、自然や美味しい食べ物に恵まれ、お金や仕事のことなどにそれほど悩むことがなく、親や子供が近くにいるような生活ができたら幸せなのかな?と思います。
そして私は、セカンドバイクを購入してランキングに貢献しようかな?
そうすれば私個人の「幸福度」はアップするはずw
今回は以上です。
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