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時事問題、社会問題

「令和2年7月豪雨」☆ 記録的豪雨による災害の原因は何なのか?

2020年に熊本・大分・福岡などの九州地方や、岐阜・長野などの中部圏に甚大な被害をもたらした記録的な豪雨。

ここ数年、豪雨による被害が甚大化しているような気がします。

 

たびたび起こっている「記録的豪雨」の原因はいったいどこにあるのか?

調べてまとめてみましたのでご報告します。


令和2年7月豪雨と名付けられた記録的な豪雨によって起きた熊本県の球磨川の氾濫は流域に甚大な被害をもたらしています。

昨年は東日本でも洪水による被害があり、あの多摩川の堤防が決壊するという想像すらしたことが無いような事態が起こりました。

ここ数年、台風や豪雨などの気象に起因する被害が甚大化しているような気がします。

 

いったい何が起こっているのでしょうか?

最近の豪雨被害

この表は、西日本新聞社が気象庁発表のデータなどから「大雨洪水警報」が出た事例を表にまとめたものです。

引用元:Yahooニュース「西日本新聞」

同紙によると、「数十年に一度の大雨」に相当するレベルの「大雨特別警報」が、運用開始から7年間で計16回出ていると言います。

「数十年に一度」のはずが「一年に二度以上」出ていることになります。

 

 

大雨特別警報とは

大雨特別警報とは、具体的のどのレベルの大雨に対して発令されるのでしょうか?

室戸台風(1934年、死者不明者3千人以上)、伊勢湾台風(59年、同5千人以上)、九州北部豪雨(2012年、同32人)…。気象庁は、こうした規模の災害に匹敵する大雨が予想される場合、大雨特別警報を発表すると説明している。

引用:「なぜ?「数十年に一度」の大雨、7年で16回 特別警報多発の理由」西日本新聞(Yahooニュース)

数千人の命を奪った「室戸台風」や「伊勢湾台風」と同じレベルとは驚くべきことです。

雨量の目安としては一定時間に降る予想雨量と土壌にたまる水の量が「50年に一度の値」を超えると予想された場合に「大雨特別警報」を発令することになっていて、この警報が運用された2013年8月から全国で合計16回も発令されたということなのです。

その中でも、福岡県・長崎県が4回、佐賀県・沖縄県が3回となっていて九州地方が多くなっています。

 

地球温暖化が原因なのか?

メディアでよく言われるのは「記録的集中豪雨」の原因が「地球温暖化」にあるということです。

そして、最近の豪雨被害の引き合いに出されるのが「平成30年7月豪雨」です。

 

このことについて気象庁「気候変動監視レポート 2018」では以下の通り報告しています。

○ 「平成30年7月豪雨」では、西日本から東海地方を中心に広い範囲で数日間大雨が続き、全国 の降水量の総和は、1982年以降の豪雨災害時の降水量と比べて最も大きい値となった。

○ 2018年夏の平均気温は東日本では統計開始以降で第1位の高温となった。また、7月23日には、 熊谷(埼玉県)で日最高気温41.1℃を記録して歴代全国1位となった。

引用元:気象庁「気候変動監視レポート 2018」

また、このレポートのなかで 「極端な大雨の強さに関する長期的な傾向と地球温暖化に伴う水蒸気量の増加 」が、極端な大雨の原因ととれるような報告をしています。

ただし、同レポートの内容を見てみると、大気中の水蒸気量の変化については、比較的短期間(1980年~2015年)のデータに基づいた記述となっているため、伊勢湾台風など大きな台風などの被害が多かった時点のデータの報告はありません。

 

レポートの中でも、地球温暖化と大雨の関係性について、それと思わせるような記述は多くみられるが、最終的には「可能性がある」と結び断定的な言い方を避けています。

 

令和2年7月豪雨の原因は?

「令和2年7月豪雨」はなぜ起こったのでしょうか?

TVニュースなどの情報を要約すると、

 

日本の南海上に太平洋高気圧が張り出していることで、通常であれば南北に動くはずの梅雨前線が、九州から中部地方にかけて長く停滞し「線状降水帯」が次々に発生したことが原因とされています。

 

では、なぜこのような現象が起こったのでしょうか?

 

これについて気象庁は二つの原因の可能性に言及しています。

一つ目はインド洋の海水温の高さだ。

6~7月の海水温が平年より0・5度高く、積乱雲とともに上昇気流が発達し、上昇した大気がフィリピン海近くで下降。

結果、例年は北側に膨らんで梅雨前線を押し上げる太平洋高気圧が南西側に張り出し、梅雨前線を日本付近に停滞させている。

 

二つ目は偏西風の蛇行によって、黄海付近の気圧が低くなっていることだ。

大気は気圧が高い方から低い方に流れるため、暖かく湿った空気が太平洋高気圧に沿って南から梅雨前線に向かって、大量に流れ込んでいる。

引用元:「なぜ?「数十年に一度」の大雨、7年で16回 特別警報多発の理由」西日本新聞(Yahooニュース)

 

この状況を図に表したものがこちらです。

 

引用元:「なぜ?「数十年に一度」の大雨、7年で16回 特別警報多発の理由」西日本新聞(Yahooニュース)

 

要するに原因と考えられるものを箇条書きにすると

  • 偏西風が南に蛇行し気圧が低くなる。
  • 高気圧が南西に張り出し梅雨前線が停滞する。
  • インド洋で海水温が高く上昇気流が発生。

この3つの原因が、令和2年7月豪雨をもたらしたということになります。

 

これと同じような図をどこかで見たことがある・・・



平成30年7月豪雨とあまりにも酷似している

下に示した模式図は、気象庁が発表した「平成30年7月豪雨」に関するものです。

 

図 I.1-3 西日本を中心とした記録的な大雨(2018 年 7 月 5~8 日)の気象要因の模式図 (A)多量の水蒸気を含む 2つの気流が西日本付近で持続的に合流、 (B)梅雨前線の停滞・強化などによる持続的 な上昇流の形成、(C)局地的な線状降水帯の形成、の 3つの気象要因が考えられる。

引用元:気象庁「気候変動監視レポート 2018」

そうなのです。

 

平成30年7月豪雨に関する気象庁のレポートにあった模式図に酷似しているのです。

 

これは何を意味するのでしょうか?

 

2年前に九州や西日本を襲った集中豪雨と今回の集中豪雨が同じ原因によって起こったとすれば、

「50年に一度」どころか「2年に一度」同じことが起こったということになります。

 

2年に一度起こったことが来年は起こらないと言えるでしょうか?

 

もしかしたら毎年起こるかもしれないという可能性も否定できないのではないでしょうか?

 

政府や自治体は、毎年のように「集中豪雨」が発生する可能性を前提として対策を検討し、速やかに実施する必要があります。

 

私たち国民も「集中豪雨」が起こることを想定した対応と準備をしておかなければならないのかもしれません。

 

 

火災保険の見直しで水害に備える

私たちができることの一つが火災保険の見直しです。

 

火災保険はみんな一緒と思ったら大間違い。

最もベーシックな火災保険には「水害による被害」の補償がついていない場合が多いってご存じでしたか?

もちろん建物だけの補償では家財に対する補償はありません。

 

ご自身が加入している火災保険に「水害補償」や「家財補償」がついているか?

この機会に是非確認してください。

 

また火災保険だけでは、地震による倒壊や火災の被害は補償されないので、地震保険の加入をお勧めします。

 

まだ加入していないという方は、WEBサイトで比較してお得な保険を探してみて下さいね。

 

今回はここまで

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 




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