「武蔵野うどん」は東京都の北西部から埼玉県にかけての地域に伝わるご当地グルメ。
熱々のつけ汁にうどんをつけて頂くのですが、その特徴はなんと言ってもうどんのコシの強さ。
太めのうどんはコシが強いを通り越してゴワゴワした感じなのですが、そのゴワゴワ感が癖になるのです。
今回は武蔵野うどんの人気店「武蔵野うどん工房 庵」をレポートします。
武蔵野うどん
関東北部では冷たく締めたうどんをザルに盛り付け、熱々のつけ汁で頂く食べ方が伝統的に定着しました。
昔からうどんの原料となる小麦農業が盛んに行われてきた土地柄だということもあるでしょう。
この熱いつけ汁と冷たい麺の組み合わせは季節を問わず美味しく食べられる方法で、それがラーメンのつけ麺が考案された元になっていると考えられます。
同じ関東北部のうどんでも、うどんの太さや硬さは地域によって異なります。
中でも「武蔵野うどん」は、麺が太目で非常にコシが強いのが特徴で、そのコシの強さは山梨県の「吉田うどん」に似ています。
口に入れるとゴワっとした感触で噛んだ時の弾力が堪らないうどんは、一度食べたら病みつきになります。
武蔵野うどん工房 庵（いおり）
武蔵野うどん工房 庵の店主にお聞きしたところ、今の店舗で15年、以前の店舗を含めると45年あまり武蔵野うどんを提供し続けてるのだとか。
それでも「５０年やらないと老舗とは言えない」と屈託のない笑顔で話してくれました。
武蔵野うどん工房 庵の店主はとっても気さくで話好きな方なのです。
そんな武蔵野うどん工房 庵のうどんを食べるために、最高気温１０℃を下回り北風が吹きすさぶなかバイクで横浜を出発。
途中で仲間と合流して東大和にあるお店まで約１時間の道のり。
完全防寒をしていたので寒さでくじけることもなく無事に到着しました。
店舗の前に車用の駐車場２台分があり車が駐車されていましたが、その間のスペースにバイクを駐車して入店。
それ以上の台数になると近隣の薬局等のＰを拝借するしかなさそうです。
店舗には大きな看板は無く、建物も普通の一軒家風で目立たないので通り過ぎてしまいそうでした。
入店するとテーブル席は埋まっていましたが、丁度カウンター席が２つ空いていたのでそちらに着席。
カウンターといっても十分なスペースがあったので窮屈さはありませんでした。
開店から１５年経つということでしたが、店内は清潔で十分なゆとりがあります。
テーブル席、カウンター併せて２４席のこじんまりとした店舗です。
注文・実食
メニューはつけ汁うどんをメインに様々。
うどんは小が３００ｇ、中５００ｇ、大７５０ｇ、特大１０００ｇとなっています。
私は家を出る前から注文を決めていたので、迷わず「カレーつけ汁うどん 大 1,050円」を注文。
仲間は少し迷って「肉つけ汁うどん 中 850円」を注文しました。
武蔵野うどんは麺が太いため茹でるのに少し時間がかかるので１０分程度の待ち時間は覚悟していましたが、やはり１０分程度で注文した品が供されました。
こちらが「カレーつけ汁うどん 大 1,050円」
写真からは判らないかも知れませんが７５０ｇの麺は見た目それなりに迫力があります。
それを熱々のカレーつけ汁につけてまずは一口。
つけ汁はトロミがつきうどんに絡みやすくなっています。
ネギ、玉ねぎ、豚バラ肉などが入って、カレーの風味と具材の旨味が程よく溶け込んだ出汁は記憶にある旨さ。
私が良く通っている「蕎麦屋」のカレー南蛮の出汁に似ています。
それだけに安心する旨さでした。
辛さはさほどないので途中からテーブル上の七味を入れて頂きました。
麺は角がしっかりとしていて噛み応えがある麺。
程よい塩味があって小麦の風味を感じる美味しいうどんです。
武蔵野うどんのなかにあってはさほどゴワゴワ感が強いわけではなくほどほどだと思いますが、それでも十分なコシと弾力を感じることができます。
大サイズは麺のサイズが多いので、食べてる途中でつけ汁が冷めてしまうのが少し難点でしょうか。
おそらく普通サイズなら問題ないと思います。
それでもつけ汁まですべて平らげ「ごちそうさま」
結構なお点前でした。
帰り際に店主と少し談笑をして、再来を誓い、お店をあとにしたのでした。
【武蔵野うどん工房 庵 概要】
住所：東京都東大和市新堀3-1-2【地図】
営業時間：平日11:00～13:30、日曜11:00～13:30、17:00～19:30
定休日：水曜日
電話：042-563-6385
参考：食べログ
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