先日リフレッシュ休暇を利用して一週間の東北ツーリングへ行きました。
磐梯山や蔵王、八幡平などはGWに回ってきたので今回は海側を中心に回ることに、メインはバイクで行ったことがなかった青森県でした。
4日目は津軽海峡を一望できる願掛キャンプ場を出発し向かったのは「いたこ」で有名な恐山です。
恐山とは
恐山があるのは青森県は下北半島の真ん中あたり。
恐山は正式には「恐山霊場/恐山菩提寺」といいます。
比叡山・高野山とともに日本三大霊山といわれる恐山。
地元では古くから「人は死ねば恐山に行く」と言い伝えられてきました。
外輪山に囲まれた霊場は、外部からは見ることのできない途絶された場所。
三途の川にかけられた太鼓橋を渡って霊域に入ると、死後の世界のような風景が広がります。
極楽浄土を思わせる美しさの極楽浜、硫黄臭が立ち込める地獄谷、荒涼とした無間地獄、血の池地など。
賽の河原には亡くなった幼い子供を弔うために両親が積んだ石や、くるくるとまわる風車があり、もの悲しさが漂います。
例年7月20日から24日に行われる「恐山大祭」と、10月上旬の連休に行われる「恐山秋詣り」には、イタコと呼ばれる巫女が死者の御霊を呼んでくれるとあって、多くの人達が列をなし、あの世からのメッセージを聞きに集まります。
Yahooナビをたよりに恐山に向かったが
私のバイク旅はYahooナビがたより。
この日も目的地を恐山に設定してインカムで案内を聞きながらYahoo様のいう通り目的地に向かいました。
途中で舗装された道路から脇道に入り砂利道になったところで多少不安に思い周囲を確認。
交差点に小さな張り紙があって「事業施行中・通行止め」とあったのですが標識等はありません。
そうこうしているうちにワンボックスカーが進んでいったのでその後につくように先に進みました。
道路は途中途中で泥濘がありだんだん狭くなってきます。
しばらくいくとワンボックスカーは道の真ん中で駐車し、運転手が下りてきて脇で工事車両を運転してた男性と何やら話しています。
私は呼び止めも、注意もされなかったのでワンボックスカーを追い抜きそのまま進みました。
ところが道路状況は益々厳しさを増し、樹木は倒れているし、泥濘は川のようになっているし・・・。
何度もハンドルを取られましたが、そこは軽量でアドベンチャー仕様のADV160のお陰で事なきを得ました。
そういえば青森って「ツキノワグマ」がいるんだよな・・・。
もしこんな人も来ないようなところでクマに襲われたら・・・。
そう思うと何だか怖くなり、少しスピードを上げて走り続けました。
そして何とか酷道の終点へたどり着いたのです。
そしてなんと道路の反対側にはロープが張ってあり「通行止め」の表示がw
いやいや片側だけじゃダメでしょw
とにかく無事に脱出できてよかったのですが、靴もバイクもドロドロ。
Yahooナビあるあるとは言え今回は本当にヤバい道でした。
そしてADV160が頼もしい相棒であることを再認識しました。
恐山霊場/恐山菩提寺ヘ
酷道を抜けると恐山は目と鼻の先でした。
まともな道ならたぶん最短コースだったのでしょう。
入場する手前には宇曽利山湖という湖があり、そのほとりには有名な「三途の川」があります。
駐車場から硫黄の匂いが立ち込めています。
良く写真を見かける5体の仏像は駐車場付近にあります。
窓口で入場料700円を支払い境内に入っていきました。
周辺の山々の木々は秋の色づきを見せてくれ最高の季節かも。
境内は広々としていて本堂の建物はなかなか立派です。
しかし一歩境内から踏み出すと荒涼とした火山の風景がひろがっています。
そして、ところどころから噴煙が噴出していました。
こちらは幼くして亡くなった子供を供養する大師堂、どこか物悲しい雰囲気があります。
火山であることがわかる荒れた霊場のなかにはそこかしこに様々なものが祭られています。
とても独特な雰囲気がありました。
ところで、恐山の境内に温泉があるってご存じですか?
TV番組でも取り上げられたことがあるそうなのですが、私は知りませんでした。
受付で聞くと無料で入れるそうなので、せっかくの機会ですからバイクにもどってタオルをとってから入浴しました。
洗い場等はありませんが、白く濁ったお湯はこれぞ温泉という感じ。
温まるしご利益がありそうな良い温泉でした。
湯は一つしかなく時間などで男湯・女湯が切り替わるそうですから入浴希望の方は事前に確認してからいかれると良いでしょう。
ちなみに、普段「イタコ」はいないようでイタコにお会いすることはできませんでした。
それでも酷道といい、温泉といいなかなか良い旅の思い出ができました。
【恐山霊場/恐山菩提寺 概要】
住所:青森県むつ市大字田名部字宇曽利山3-2【地図】
営業時間:5月1日 から 10月上旬6:00 ~ 18:00
10月上旬 から 10月31日6:00 ~ 17:00
定休日:毎年5月1日〜10月31日の間で開山
電話:0175-22-3825
参考:青森県公式サイト
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