125~250ccのスクーターは魅力的な車種が目白押し、果たしてどれを選べば良いのか?
車種ごとの特徴を整理しながら、おすすめ車種をしぼってみます。
軽二輪スクーターは魅力的な車種が目白押し
かつてのビッグスクーターブームが過ぎ去り、最近では小回りが利いて使いやすいサイズ感のスクーターがブーム。
ホンダやヤマハだけでなく海外メーカーもこのクラスに力を入れしのぎを削っています。
ともすれば125ccを超えると保険が高くなるなどネガティブな意見もある一方で、「少しの排気量の違いで走りが格段に良くなる」とか「やはり高速道路を使えるのは大きなメリット」という声も多く聞かれます。
そもそも国によって排気量による区分は異なるので、各社グローバル戦略のなかでこのクラスに力を入れているのです。
現行国内メーカーの車種について紹介していきましょう。
ホンダ PCX160
ホンダPCX160 メーカー希望小売価格(税込) 462,000円
2010年3月に登場し、人気モデルとなった原付2種スクーター、PCX(125cc)をベースにした軽二輪(排気量250cc以下)クラスのスクーターとして、2012年6月にデビューしたのが、PCX150でした。
軽二輪スクーター人気の火付け役と言っても過言ではないでしょう。
連続的に変化する曲面で構成されたデザイン、灯火類のオールLED化、燃料タンク容量の大型化(8.0L)、スマートキーシステムの採用やアクセサリーソケットの装備などの充実化などがはかられ、このカテゴリーでは革新的なモデルとなりました。
2021年には排気量は従来の149ccから156ccにアップされPCX160となりました。
スムースな加速と程よいサイズ感、時速100キロ程度の高速巡行も問題なくこなします。
燃費はWMTCモード値で44.9kmと経済性にも優れています。
日常使いからロングツーリングまで、この一台で何でもこなす万能選手です。
ホンダ ADV160
ホンダADV160 メーカー希望小売価格(税込) 495,000円
2023年にADV160へと名称を変えることになるADV150は、もともとインドネシア市場で2019年7月に発売されたオートマチックスポーツ。
「ADV」という名を冠するとおり、X-ADVの小排気量版とでも言うべきスタイリングが与えられいます。
当初、PCX150のリアブレーキがドラム式だったのに対し、ADV150のブレーキは前後ともディスク式ということでもその系譜がわかります。
多機能デジタルメーター、USBソケット、スマートキー、ABS、トラクションコントロールなどの豪華装備が与えられ、PCXとともに156ccに排気量アップを果たしています。
諸元はベースとなるPCX160とほぼ同じですが、シート高はADV160のほうが少し高くなります。
パターン化されたラジアルタイヤは、アドベンチャーバイクを彷彿させ、ストロークの長いサブタンク付きのリアサスペンションも含め多少の悪路もお手の物。
日常使いから、ロングツーリング、キャンプツーリングなど、このクラスでは異彩を放つスタイリングも含めてライダーの冒険心をくすぐる心強い相棒になるでしょう。
ヤマハ NMAX155
ヤマハNMAX155 メーカー希望小売価格(税込) 459,800円
原付2種クラスとしてはゆとりのあるライディングポジションをとることが可能なNMAX(125)の利点はそのままに、排気量155ccの水冷単気筒エンジンを搭載したバリエーションモデルとして、2017年に登場したのが、NMAX155です。
効率の高い燃焼を促進するための可変バルブシステム(VVA)が組み合わされ、前後ディスクブレーキはABSを標準装備、ヘッドライトはLED。
2022年5月から、トラクションコントロールやアイドリングストップ、スマートキーシステムなども採用されました。
2025年に最新モデルは発売され、フロントデザインなどを一新、ブルーコアエンジンやサスペンションもブラッシュアップされました。
新デザインを採用したディスプレイは、イグニッションONで流れるアニメーションデザインやメーター表示を採用。
望遠鏡で覗き込んだ時の集中するシーンをイメージした“テレスコープコクピット”デザインを採用することで、走行時にライダーが確認したい情報をテレスコープモチーフ内に集約することで、ライディングに集中できるような演出を施しています。
先んじて爆売れしているPCX160を追随するNMAX155。
安定のPCX160を選ぶか、人と違ったNMAX155を選ぶか・・・見た目で好きなほうを選べば間違いないかも。
ヤマハ Xフォース
ヤマハ Xフォース メーカー希望小売価格(税込) 407,000円
X FORCEは、2022年6月に発売されたスポーツスクーター。
排気量155ccの水冷4スト単気筒エンジンは、VVA(可変バルブ機構)を備えたBLUECOREユニットで、日本国内では、2014年から販売されていたマジェスティSの実質的な後継モデルにあたります。
アンチロックブレーキシステム(ABS)とトラクションコントロール(TCS)を備え、5.1インチのワイド液晶メーターを装備。
2024年モデルでは、リアフェンダー形状が変更されました。
エンジンはNMAXと同じ、大きく異なるのはフットレストが平らな事など。
足を置く部分が平らなので荷物を置くことができますね。
一方でテールランプはLEDなのに、ヘッドライトがハロゲンだったりする点。
あとは燃料タンク容量が6.1リットルとNMAXよりも1リットル少ない点でしょうか。
もともと台湾生産で国外での販売をメインとしていたので日本国内で見かけることは稀ですね。
被らないバイクがお好みの方には良いかもしれません。
またNMAXより少し割安なのがメリットか。
ヤマハトリシティ155
ヤマハトリシティ155 メーカー希望小売価格(税込) 566,500円
2017年1月に新発売されたトリシティ155は、2014年から販売されていたトリシティ(125cc)の排気量上位モデル。
トリシティ155に搭載されるのは、NMAX系の155cc水冷4スト単気筒SOHC4バルブエンジンで、燃焼効率を高めるために、可変バルブシステムVVA(バリアブル・バルブ・アクチュエーション)を備えています。
フ
ロントタイヤが2輪となっているため、フロントヘビーな印象を受けるが、実際の前後重量配分は、50:50。
023年モデルで新しくなり、アイドリングストップ機構を新装備、ホイールベースの延長なども受けています。
フロント2輪なので雨天時等の安定性では他のスクーターよりも優れています。
ルーフを付けているユーザーも少なくなく、そうなるともはやバイクの域を超えていますね。
他に比べて車重は重いので速さという面では不利になります。
逆に速さを求めなければ、ルーフを付けて雨天でも使えるコミューターとして威力を発揮するでしょう。
ホンダ フォルツァ
ホンダ フォルツァ メーカー希望小売価格(税込) 781,000円
250ccスクーターがビッグスクーターと呼ばれるようになり、若いライダーを中心に人気が高まっていた2000年の春に登場したのがホンダフォルツァ。
ホンダの250ccスクーターとしては、先行したフォーサイトやフュージョンよりも大きな13インチホイールがフロントに与えられ、走行時の安定性も向上していました。
2021年のモデルチェンジで、環境性能の高い新エンジン(eSP+)を採用し、フレームも一部変更、電源ソケットは、2021年当時に主流となりつつあったUSBタイプCを採用しました。
2022年12月発売モデルで、平成32年(令和2年)排ガス規制をクリアするとともに、ヘッドライトとテールランプのデザインが変更され、また、メーターの液晶部分が大きくなりました。
2025年モデルからは、メーターに5インチサイズのフルカラー液晶ディスプレイを採用しています。
国内では少なくなった250ccビッグスクーターであるフォルツァ。
全長はPCX160と比べると10cmほど長くなり、重量は50kg重くなります。
日常使いではPCXやNMAXよりも大きな分、取り回しや駐車スペースで不便を感じるかも。
PCX160やNMAXより一回り大きなビッグスクーター好きには有力な一台となります。
高速走行も余裕があるし、乗りごこちも良く、そして荷物も積めるのでロングツーリングやキャンプで能力を発揮してくれるでしょう。
ヤマハ XMAX250
ヤマハ XMAX250 メーカー希望小売価格(税込) 737,000円
ヤマハでは、日本での軽二輪クラスのスクーターにおいて1990年代からマジェスティの名称が用いられてきましたが、2018年1月から海外名と同じXMAXとなりました。
排気量249ccの水冷4スト単気筒エンジンは、ヤマハが提唱する環境性能と走理りの楽しさを兼ね備えた「ブルーコア」思想に基づくもので、ABSに加えてトラクションコントロールも搭載。
シート下のトランクスペースは、45リットルと余裕のサイズ、前後のライトはLED式を採用し、DCジャック、スマートキーシステムを搭載しています。
国内で250ccスクーターの選択肢は、ホンダフォルツァとヤマハXMAXの2択。
見た目の新しさではXMAXに軍配があがるでしょうか。
燃料タンク容量もXMAXのほうが2リットル多いので長距離ツーリングでこの違いを感じるかもしれません。
逆に日常使いではPCXやNMAXよりも大きな分、取り回しや駐車スペースで不便を感じるかも。
フォルツァ同様にロングツーリング、キャンプなどで心強い相棒となるでしょう。
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以上、現行軽2輪スクーターについてまとめました。
私はいままでスクーターにまったく興味が無かったのですが、友人のススメもありセカンドバイクとしてADV160を
購入してからは、スクーターの概念がすっかり変わりました。
いまではその使い勝手の良さと、意外と良い走りの魅力にほれ込んでいます。
大型バイクに乗っている方のセカンドバイクとしておすすめですので、是非一度乗ってみてください。
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