一年を通じて快適にキャンプができるシーズンは限られています。
特にキャンプ場が多い山間部は冬になると気温が下がり、最低気温は0℃を下回りマイナスになることも少なくありません。
逆に、冬キャンプの良いところもあります。
一番はなんといっても蚊やブヨなどの虫がいないこと。
夏場は注意していても、テントの中に虫が入るし、料理やバーベキューをしていても虫に悩まされますが、それば無いと言うことは、すごく助かります。
冬は寒いと、抽象的なことを言っていても始まらないので具体的に考えてみましよう。
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例えば
山中湖の冬はどれくらい寒いのか?
関東から行くキャンプ地として比較的ポピュラーな富士山周辺。
そのなかでも観光客が多く集まる山中湖。
その標高は985m
約1,000mの標高と言えます。
富士山が冠雪するあたりから日増しに気温が下がる地域です。
その山中湖の南西側に位置する「山中」の一年を通じての気温は次のようになっています。
月間平均気温℃ | 月間平均最高気温℃ | 月間平均最低気温℃ | 平均降水量mm | |
---|---|---|---|---|
1月 | -2.6 | 3.8 | -9.3 | 78.2 |
2月 | -1.8 | 4.3 | -8.3 | 88.0 |
3月 | 1.9 | 7.9 | -4.1 | 183.5 |
4月 | 7.7 | 14.1 | 1.2 | 180.3 |
5月 | 12.3 | 18.3 | 6.4 | 195.1 |
6月 | 16.0 | 21.0 | 11.5 | 234.2 |
7月 | 19.9 | 24.9 | 15.7 | 191.4 |
8月 | 20.7 | 26.0 | 16.2 | 299.9 |
9月 | 17.0 | 21.8 | 12.9 | 343.6 |
10月 | 10.9 | 16.4 | 5.9 | 253.4 |
11月 | 5.5 | 12.0 | -0.4 | 151.9 |
12月 | 0.1 | 6.8 | -6.1 | 68.0 |
平均 降水量・年間総雨量の平均 | 9.0 | 14.8 | 3.5 | 2275.7 |
引用元:気象庁データベースより
11月から3月までは月間の最低気温の平均が0℃を下回りマイナスとなっていることがわかります。
また、1月と2月は日中も含めた平均気温でも0℃以下になります。
これを東京都内の気温と比較してみると、山中の気温は年間を通じて5℃~8℃位東京より低いことがわかります。
ということで、標高約1,000mの山中湖の冬はかなり寒いことがわかりました。
と、ここで終わるわけにいかないので、次にいきます。
いまのシュラフ装備
いま自分が持っているのは、夏用のシュラフと少し暖かめのインナーシュラフです。
Naturehike の夏用シュラフは快適温度が15℃、限界温度が -3℃の表示です。
ちなみに限界温度では寝るどころか凍死しかねません。
※極限温度は一般的に代謝が低く、寒さに対する耐性が低い成人女性が、 寝袋の入り口を閉めて中で膝を抱える程丸くなった状態で6時間まで耐えられる温度域とされています。
シュラフを選ぶときはあくまで快適温度を見て決めて下さい。
インナーシュラフのほうは、SUMOLUX製でフリース素材のもので特に快適温度などの表示はありません。
この2つを組み合わせて、寝るときの服装で調整したとしても、自分の予想では快適に寝られるのは、せいぜい5℃位まででは無いかと思っています。
これでは山間部の冬キャンプは到底できません。
冬用のシュラフを考える
冬にキャンプをするには、シュラフを新調する必要があります。
冬用ですから、封筒型のシュラフではなく、頭までスッポリと覆うことができるマミー型のシュラフということになります。
素材は化学繊維とダウン(羽毛)の2種類があるのですが、一般的に化学繊維のものはダウンに比べるとコンパクトに畳むことができず、ガサばります。
自分の場合は、キャンプツーリングなので、必然的に軽くてコンパクトに畳めるダウンシュラフということになります。
ダウンシュラフは価格が高いのですが仕方ありません。
ということで、快適温度を考えたうえで候補となるシュラフをあげてみます。
値段も高価なものから、お手頃なものまでありますが、お手頃なものでも購入者のコメントなども参考にしながら良さそうなものをピックアップしてみます。
なお情報元は Amazon などのネットショップサイトになります。
冬用ダウンシュラフ
Carinthia(カリンシア)Difence 4
いきなりダウンシュラフでは無いのですが、こちらはミリタリーシュラフの世界シェアNo.1 のシュラフ。
暖かさと軽さを追求した中綿素材G-LOFTが使われています。
快適温度:ー8.8℃(快適下限ー15℃)
極限温度:ー35℃
重さ:1,750g
収納時サイズ:収納時:約25x45 cm (圧縮時):約25x 38 cm
Amazon参考価格:27,800円(税・送料込)
やはり少しガサばるのですが、ここまでのスペックがいらないというかたにはDifence1という製品があります。
Carinthia(カリンシア)Difence 1
快適温度:快適下限4℃
極限温度:ー10℃
重さ:1,250g
収納時サイズ:(圧縮時)Mサイズ約20 x 26 cm
Amazon参考価格:17,800円(税・送料込)
Fengzel Outdoor ダウンシュラフ
こちらは中国ブランドのダウンシュラフですが、Naturehike のような信頼がおけるブランドではありません。
商品レビューをみると良い評価に混ざって時折低い評価が見受けられます。
当たり外れがありそうなので購入は自己責任で、ということになりそうです。
また、中国からの発送になるので納期は2週間程度みておいたほうが良さそうです。
快適温度:5~ー5℃
極限温度:ー15℃
重さ:1,400g
収納時サイズ:20×30cm
Amazon参考価格:10,670円(税・送料込)
Naturehike Snow bird 2
中国のブランドですが信頼性が高く、コスパに富んだ Naturehike の冬用ダウンシュラフです。
Amazonのレビューも高評価でした。
ダウンを980g使用したものもありますが、こちらは560gのものです。
快適温度:快適使用温度2℃(快適下限ー4℃)
極限温度:ー20℃
重さ:1,050g
収納時サイズ:40cm×19cm×19cm
Amazon参考価格:19,900円(税・送料込)
KingCamp ダウンシュラフ
こちらもお手頃な中国?ブランド。
ちなみに安いダウンを買うと匂いがきつくて使い物にならないことがあるのですが、こちらはAmazon の評価は概ね良い商品です。
マイナス温度だと一工夫必要かと思いますが・・・。
快適温度:快適使用温度2~7℃
極限温度:ー12℃?
重さ:1,080g
収納時サイズ:32cm×16cm
Amazon参考価格:12,780円(税・送料込)
モンベル ダウンハガー650
国産の信頼感。
モンベルの定番商品ダウンハガー650です。
モンベル独自のスーパースパイラルストレッチ™ システムを採用した「伸びる寝袋」。
650フィルパワーの高品質ダウンをボックス構造で封入し、軽量コンパクトながら高い保温性を備えています。
トンネルフードやネックバッフル、ドラフトチューブなどさまざまな構造で寒気を遮断し、国内2,000m級の冬山で幅広く使用できる保温力を備え、冬季のキャンプなどでも活躍するモデルです。
快適温度:快適使用温度ー5℃
極限温度:ー12℃
重さ:1,220g
収納時サイズ:19×38cm
montbellオンラインショップ価格:36,300円(税込)
snow peak バク―350 BDD-021
外部からの水の浸入をブロックし、内部の発散蒸気を排出するハイブリッドシュラフ。
結露でシュラフが濡れるのを防止する機能がついた、新しい構造の山岳シュラフです。
快適温度:1~5℃
極限温度:ー14℃
重さ:830g
収納時サイズ:16×25cm
山渓オンラインショップ価格 :38,280円(税込)
NANGA オーロラ600DXロング ALL BLACK
こちらはシュラフの定番NANGAと「山渓」ショップのコラボによって販売されている商品です。
NANGAのシュラフは高いけど憧れますね。
注文生産のようで、納品まで時間がかかるようです。
快適温度:快適使用温度ー6℃
極限温度:ー11℃
重さ:1,250g
収納時サイズ:18×30cm
山渓オンラインショップ価格:36,119円(税込)
ISUKA ダウンプラス デナリ 900
「質実剛健」そんなイメージがぴったりあてはまる、冬山のロングセラーモデルで、大学山岳部をはじめ、多くの冬の岳人に愛用されています。
ISUKAのシュラフは最適温度などの表示が無いのですが、モンベル ダウンハガー650 と同等以上のスペックはありそうです。
快適温度:ー
極限温度:ー25℃
重さ:1,600g
収納時サイズ:22×38cm
山渓オンラインショップ価格:42,900円(税込)
SEA TO SUMMIT アセント AcI/レギュラー ST81221
軽く、暖かく、快適。そして多目的。
快適性と重量のバランスに優れ、森林限界を超えて必要となる保温性を確保しながら、従来型マミータイプよりもゆったりとしたスペースがあります。
快適温度:2~ー4℃
極限温度:ー21℃
重さ:860g
収納時サイズ:18×40cm
山渓オンラインショップ価格:36,740円(税込)
国産やブランド品は30,000万円以上の価格は覚悟しなければいけないようです。
また Naturehike のお世話になろうかな・・・。
その後いろいろと調べ「ダウン」でなくてもコンパクトに収納できれば良いかも、と考えるようになりました。
deuter(ドイター) オービット +0℃
こちらはドイツ deuter の化繊シュラフ。
夏山から秋のキャンプ場まで使用できる汎用性の高い化繊綿タイプのシュラフです。
首回りにウォームカラー、ジッパー部分にジップチューブを配し、冷気の侵入を防いでいます。
貴重品の収納に便利なインナーポケットを装備しています。(右ジッパー仕様)
快適温度:5~0℃
極限温度:ー14℃
重さ:1,400g
収納時サイズ:21×38cm
公式サイト価格:13,750円(税込)
Snugpak(スナグパック) ソフティー エリート3
「Snugpak(スナグパック) ソフティー エリート3 レフトジップ オリーブ 2シーズン対応 拡張機能 UKスペック [快適使用温度-5度] (日本正規品)」
軍企画モデルで耐久性を重視した、春秋の2シーズンに対応したスリーピングバック。
生地は引き裂きに強いリップストップ「Paratex Micro」を採用し、靴のまま入れるよう足元を補強。
また宇宙服にも使われている保温素材「Reflectatherm」を内蔵しているため、体熱を効率的に反射し、保温効果を高めます。
快適温度:-5~-10℃
極限温度:
重さ:1,600g
収納時サイズ:21×38cm
Amazon参考価格:22,550円(税・送料込)
NANGA 別注モデル アルピニスト600
これは、キャンプ用具について私がいろいろと教えてもらっている方に教えていただいたもの。
化繊ですが、NANGAが作っている別注もモデル、日本製は信頼できます。
快適温度:5~0℃
極限温度:
重さ:中綿600g
収納時サイズ:17×34cm
楽天価格:15,800円(税・送料込)
結果として私が注文したのは
NANGA 別注モデル アルピニスト800
結局は、化繊のシュラフにしました。
しかしながらNANGA製で信頼できそうな商品です。
快適温度:0~-6℃
極限温度:
重さ:中綿800g
収納時サイズ:20×39cm
楽天価格:17,800円(税・送料込)
商品が届き、キャンプで使用したらまたレポートします。
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