この記事では人気バイクの欠点をネット上から拾い上げてまとめています。
今回はヤマハMT-07をベースとしたフルカウルスポーツであるヤマハ YZF-R7についてまとめてみました。
ヤマハ YZF-R7の概要
YZF-R7というモデルは、1999年と2021年の2回発売されました。
1999年に登場したR7は、750ccクラスのピュアスポーツモデル。
このYZF-R7は、YZF-R1に始まったYZF-Rシリーズの一員でもあり、スーパーバイク参戦用のホモロゲーションモデルとして、OW-01の系譜にも連なると考えられていました。
1998年11月のバーミンガムショーでは、市販モデルとしての1999年型・YZF-R7(OW-02)が登場。
バルブやコネクティングロッドにチタン素材を用い、当時のWGPマシン、YZR500の技術をフィードバックしたアルミ・デルタボックスフレーム、ヤマハの市販車として初採用のバックトルクリミッターなど、公道用モデルばなれした豪華な装備を与えられ世界限定500台が販売されました。
2021年に登場したYZF-R7(モデルイヤーは2022年)は、MT-07をベースにしたフルカウルスポーツ。
エンジンは、排気量689ccの並列2気筒で、フレームともども同年モデルのMT-07と同じ。
日本市場でもラインナップされていたMT-25とYZF-R25の関係性と同じだったが、YZF-R7の場合は、MT-07には備えられなかったアシストスリッパークラッチが装備され、倒立フォーク、フロントブレーキキャリパーにラジアルマウントが採用されているなどの差異もあり、日本市場では2022年2月に発売されました。
基本スペック
タイプグレード名 | YZF-R7 |
---|---|
モデルチェンジ区分 | カラーチェンジ |
型式 | 8BL-RM39J |
発売年 | 2024 |
発売月 | 12 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 2070 |
全幅 (mm) | 705 |
全高 (mm) | 1160 |
ホイールベース (mm) | 1395 |
最低地上高(mm) | 135 |
シート高 (mm) | 835 |
車両重量 (kg) | 188 |
最小回転半径(m) | 3.4 |
乗車定員(名) | 2 |
燃料消費率(1)(km/L) | 41.6 |
測定基準(1) | 国交省届出(60km/h走行時) |
燃料消費率(2)(km/L) | 24.6 |
測定基準(2) | WMTCモード値 |
原動機型式 | CP2 |
原動機種類 | 4ストローク |
気筒数 | 2 |
シリンダ配列 | 並列(直列) |
冷却方式 | 水冷 |
排気量 (cc) | 688 |
カム・バルブ駆動方式 | DOHC |
気筒あたりバルブ数 | 4 |
内径(シリンダーボア)(mm) | 80 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 68.6 |
圧縮比(:1) | 11.5 |
最高出力(kW) | 54 |
最高出力(PS) | 73 |
最高出力回転数(rpm) | 8750 |
最大トルク(N・m) | 67 |
最大トルク(kgf・m) | 6.8 |
最大トルク回転数(rpm) | 6500 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 13 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン |
満タン時航続距離(概算・参考値) | 540.8 |
エンジン始動方式 | セルフスターター式 |
点火装置 | フルトランジスタ式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | LMAR8A-9 |
点火プラグ必要本数・合計 | 2 |
搭載バッテリー・型式 | YTZ7S |
バッテリー容量 | 12V-6.0Ah(10HR) |
エンジン潤滑方式 | ウェットサンプ式 |
エンジンオイル容量※全容量 (L) | 3.0 |
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) | 2.3 |
エンジンオイル量(フィルタ交換時) (L) | 2.6 |
クラッチ形式 | 湿式・多板 |
変速機形式 | リターン式・6段変速 |
変速機・操作方式 | フットシフト |
1次減速比 | 1.925 |
2次減速比 | 2.625 |
変速比 | 1速 2.846/2速 2.125/3速 1.631/4速 1.300/5速 1.090/6速 0.964 |
動力伝達方式 | チェーン |
スプロケット歯数・前 | 16 |
スプロケット歯数・後 | 42 |
チェーンサイズ | 525 |
標準チェーンリンク数 | 108 |
フレーム型式 | ダイヤモンド |
キャスター角 | 23°40′ |
トレール量 (mm) | 90 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク |
ブレーキオイル適合規格 | DOT 4 |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク |
フロントフォークタイプ | 倒立フォーク |
フロントフォーク径(φ) | 41 |
懸架方式(後) | スイングアーム式 |
ショックアブソーバ本数(後) | 1 |
タイヤ(前) | 120/70ZR17 |
タイヤ(前)構造名 | ラジアル |
タイヤ(前)荷重指数 | 58 |
タイヤ(前)速度記号 | W |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス |
タイヤ(後) | 180/55ZR17 |
タイヤ(後)構造名 | ラジアル |
タイヤ(後)荷重指数 | 73 |
タイヤ(後)速度記号 | W |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) | 2.50 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) | 2.90 |
ヘッドライトタイプ(Hi) | LED |
テールライトタイプ | LED |
スピードメーター表示形式 | デジタル |
メーター表示:ギアポジション | 有 |
メーター表示:燃料計 | 有 |
メーター表示:エンジン回転計 | 有 |
メーター表示:時計 | 有 |
メーター表示:ツイントリップ | 有 |
車両装備:アンチロックブレーキ(ABS) | 有 |
車両装備:スリッパークラッチ | 有 |
ヤマハ YZF-R7の良いところ
ネット上の口コミでは
「軽くて、足つきも非常に良く(シート高の数値が信じられないほどに)、エンジン特性も穏やかなのでとにかく扱い易く楽しい。」
「スリムでニーグリップがし易いので、身体を支えるのが楽で長距離もあまり苦にならない。」
「財布にやさしい燃費、燃料(レギュラー)。」
「カッコいい。」
「燃費:一般道:30.0km/L 高速道:25.0km/L」
「パワーも公道や峠ではこれで十分です。」
「流石ハンドリングのヤマハ、デザインのヤマハ」
「SS入門機として、色々学べるバイク」
「見た目の美しさ」
「エンジンが低回転からトルクが有り舗装林道なんかも楽しめます」
「トルクフルで扱い易いエンジン」
「サスとブレーキにちゃんとコストをかけているのでコーナーが楽しい」
「さすが世界戦略車。車格装備、スペックの割に割安感がある。」
「本気で走るなら、日本の峠ではかなり楽しめる車両。」
という感じで、扱いやすいエンジンなので大型SS入門機としての評価が高いようです。
それと見た目の美しさを上げる声も多いようでした。
ヤマハ YZF-R7の悪いところ
ネット上の口コミから欠点を拾い上げてみると
「燃料タンクが小さいので、大型車らしいボリューム感に欠ける。」
「カウル類をバラすのが事実上無理。」
「リヤシートが異常に小さい(R25やR3よりも小さい)ので積載性が悪く、宿泊ツーリングで苦労する。」
「ツーリングには不向き。」
「扱い易いといってもポジションはまんまSSのそれ、SS初心者の方はそれなりの覚悟は必要です。」
「速さだけを求める方には向いていません。」
「扱い易さの裏返しで、尖った性能や刺激に欠ける」
「前傾度合いが容赦なさすぎ」
「一体型マフラーのためサイレンサーだけの交換が出来ず、高価なフルエキしか選択肢がない。」
「優秀過ぎて尖ったところが無い扱い易すぎる性能、ガツンとくる加速性能とスピードのさらなる伸びが欲しい。」
「タンデムシートがとにかく小さいので、タンデムシートに括りつけるタイプのシートバッグは小さい物でないと取り付けできません。」
「積載全く出来ない、足付き悪い。」
一応SSとしてのスタイルなので積載の悪さやポジションのキツさは覚悟しておいたほうがよさそうです。
まとめ
パラツインのMT-07をベースにしたSSなので動力性能について期待しすぎてはいけません。
ただしスタイリングが素晴らしく、基本性能はしっかりしているのでSS初心者が走りを学ぶにはうってつけの一台といえます。
今すぐにではないけど、いつかリッターSSに乗りたいと考えている方にはすごく良い機体ではないでしょうか。
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