無趣味だった私が、6年程まえからオートバイにリターンし、3年程前からオートバイでのキャンプツーリングを始めてからオフタイムの過ごし方が革命的に変わりました。
オートバイを通じて仲間もでき、バイク仲間と一緒にキャンプに行くこともあります。
週に必ず1回はバイクに乗りますし、月に1回は仲間とのツーリングやキャンプの予定が入ります。
予定の無い週末は、バイクを洗車したり、いじったり、バイクに乗って近場をソロツーリングがてらランチをしに出掛けたり。
バイクに乗る前の私には想像もつかないほど、週末がとても充実した時間になりました。
〈朝霧ジャンボリーオートキャンプ場〉
キャンプについては、ソロでも行きます。
もちろんすべてバイクです。
別に車でも良いと思いますが、私の場合バイクに乗りたいのでキャンプはすべてバイクでいくキャンプツーリングにしています。
仲間と行くキャンプツーリングも楽しいのですが、ソロキャンプはまた別の楽しさがあります。
世間や人間関係のわずらわしさをすべて忘れ、焚火にあたりながらノンビリと過ごす。
多少の不便さはむしろ喜びですらあります。
キャンプの準備は冬か夏に
キャンプツーリングのシーズン
そうは言っても、ソロキャンプにはそれなりの準備が必要です。
仲間と一緒なら必要なものを借りたり、助けてもらうこともできますが、ソロの場合には最低限の準備を自らしていく必要があります。
私が、ソロキャンプをやってみようと思い立ち、準備を始めたのは3年前の冬のことです。
私が思うに、キャンプが最も楽しい季節は、春・秋・冬です。
真夏は暑くて快適ではありませんし、蚊やブヨなどの虫に悩まされるので、夏キャンプはしません。
反対に、雪が降ったり、路面が凍結するようなことが無ければ、キャンプギア次第で寒さはどうにかなります。
初心者の方に真冬のキャンプはおすすめはしませんが・・・。
キャンプ場の予約
キャンプ場の予約は、キャンプ場によってまちまちですが、多くのキャンプ場は利用月の2~3ヶ月前に予約を開始します。
最近では、Webで予約をするキャンプ場も多くなっています。
春や秋にキャンプに行こうと思えば、冬や夏に予約をすることになります。
なので、キャンプギアを揃えるなどの準備をするのは、キャンプに行かない真冬か夏がベストなのです。
〈ふもとっぱら〉
最近は、キャンプ流行りで人気のキャンプ場は週末の予約がすぐに埋まってしまいます。
できれば、有給休暇を一日とって金・土曜日や日・月曜日に行きたいところです。
料金はピンキリですが、私が利用するキャンプ場の料金はバイク1台、1泊で1人1,000円~2,000円前後です。
初心者が揃えるべきキャンプギア
それでは、何を揃えればソロキャンプツーリングに行けるのか?
3年程キャンプツーリングをしてきて、幾つかのギアを更新したり、追加したりしてきた経験をもとにアドバイスさせていただきます。
キャンツーの荷物はどれくらいあるの?
私のキャンツー積載スタイルはこちら。
メインの積載は、45リットルのコンテナボックス、ホームセンターで安く買えるものです。
ホームセンター箱の良いところは、キャンプ専用にしておけば、使わないときにそのまま部屋に置いておけること。
それと、モトフィズのサイドバッグ(内容量:38~56L(両側・可変))。
サイドバッグは拡張できるものですが、拡張して使用したことはまだありません。
なので、基本搭載量の合計で83リットルということになります。
これだけの積載量が確保できればソロキャンプの荷物をバイクに積むことができます。
重さにしたら?
何となくですが、40Kg位でしょうか?
女性をタンデムシートに乗せるよりは軽いと思います。
ただ、冬用のシュラフなど、コンテナやバッグに入らないものは、ツーリングネットを使いコンテナの上に固定しています。
サイドバッグは、あまりパンパンに入れず、なるべく重量のない、着替えや身の回りの小物を入れるようにしています。
詳しくはこちらをご覧ください。
バイクへのキャンプ用品の搭載法 ~ キャンツーで参考になる基本積載はコレ!
積載の仕方が決まったら、あとはギアを揃えていきます。
まずは必須アイテムから。
ソロキャンツーの必須アイテム
必須アイテムというと、ベテランキャンパーのかたから「無くても何とかなるやろ」とか言われそうですが、それはベテランだからです。
極論を言えばテントが無くてもキャンプはできてしまいます。
ただ、それはもう野宿の領域に入っていくことになるので、あくまで快適にキャンプを楽しむために必要なものという意味で受け取っていただければと思います。
テント
テントには様々なタイプのものがありますが、私がおすすめするのは1~2人用のドームテントです。
ドームテントは、設営が簡単で、コンパクトに収納できるのが特徴です。
小さすぎても荷物が入らず、快適に過ごすことができません。
後々のことを考えると、長いほうの幅が2m以上のものを選んだほうが良いと思います。
決して高価なものを購入する必要はありませんが、それなりに人気や評価の高いものをダブルウォールのものを選ぶべきです。
また、グランドシートが付属していないものは別途購入する必要があるので注意が必要です。
私が使っているのはNaturehike(ネイチャーハイク)のStar-river 2というテントで、Amazon 購入価格:¥14,900(税込・送料無料)でした。
参考:軽量&コンパクト テント11選 ~ キャンツー向きテントは?キャンプツーリング入門②
シュラフ(寝袋)
シュラフには、それぞれ快適温度というのがあります。
それ以外に限界温度の表示がありますが、快適温度のほうで選ぶべきです。
大きく、ノート型とマミー型がありますが、冬場はマミー型、気温が高い時はノート型が良いです。
中綿の素材は、ダウンと化学繊維の2種類があります。
ダウンの良さは、収縮性が高くコンパクトに収納できるところですが、安物のダウンは匂いがキツかったり、すぐにダウンが出てきてしまったりするのであまりお勧めしません。
ただ、有名ブランドのダウンシュラフはとても高価です。
収納に問題がなければ、有名ブランドの化繊中綿のものを選んでも良いと思います。
参考:キャンツー用のおすすめシュラフ ~ キャンプツーリング入門④
NANGAなのにお手頃価格の冬用シュラフ ~ NANGA 別注 アルピニスト800 レビュー
マット
マットは寝るときにシュラフの下に敷くものです。
湿気や冷気から体を守り、快適に睡眠するために欠かせないアイテムです。
クローズドセルマット、エアマット 、インフレータブルマット の3種類がありますが、最もコンパクトに収納できるのはエアマットです。
〈WINDPOWER の足踏み式 エアーマット〉
ただし、膨らませる手間がかかったり、穴が開けば使い物にならないという難点があるため、クローズドセルマットを使う方も多いのです。
このクローズドセルマットは、ガサばるのでコンテナやバッグの上に括りつけるという積載にならざるを得ません。
ちなみに、私は当初エアマットを使っていましたが、今は別のものを使い快適に寝ています。
その話は後程。
焚火台(ストーブ)
キャンプの醍醐味である焚火をするのに必要なものです。
やはり、なるべくコンパクトに収納できるものを選ぶべきです。
私はこちらを使っていますが、とてもコンパクトに収納できるので重宝しています。
焚火台で調理をするのであれば、あまり小さなものだと役にたちません。
薪を横にくべることができることを考えると、使用時の横幅は30㎝以上は必要です。
参考:焚火装備の更新 ☆ キャンプツーリングでBBQにも使える焚火装備(ストーブ)
焚火台と併せて必要なのが
①スパッタシート(直火禁止のキャンプ場が多いので、焚火台の下に敷く不燃シートが必要)
②焚火用手袋(革製の燃えないもの)
③火吹き棒(火をおこすときにあると便利です)
④焼き網(100均のものはすぐにダメになる。ステンレス製のしっかりしたものを選べば鍋も載せられる)
ランタン
キャンプ場の夜は真っ暗になるためランタンなどが無いと調理もできません。
ホワイトガソリンなどを使うランタンはかっこいいのですが大きくて積載が難しい。
バイクで行くならLEDの充電式のものを選びましょう。
〈Beszing LEDランタン 充電式〉
私が使用しているこちらのLEDランタンは、長時間使用できてなかなかの優れものです。
価格もお安いのでおすすめ。
ランタンと、併せて買っておきたいものにヘッドランプがあります。
調理をする際に、ランタンだけではどうしても手元が暗い。
トイレに行くときに真っ暗で通路も見えない・・・。
ということが起こります。
そんな時に便利なのがヘッドランプ。
非常時にも使えるので買っておくとよいでしょう。
参考:Lighting EVER 高輝度 LED ヘッドランプ
キャンプチェア
キャンプを快適に過ごすために欠かせないキャンプチェア。
寝ているとき以外、ほとんどキャンプチェアで過ごすと言っても過言ではありません。
コンパクトに収納できるとともに、背もたれがあって座りごこちが良いことが重要です。
〈iclimb キャンプチェア〉
私が使っているのがこちらのキャンプチェア。
丈夫でコンパクトに畳めるわりになかなかの座り心地です。
キャンプテーブル
私は当初、コンテナボックスをテーブル代わりにしようと考えていましたが、荷物の出し入れに不便でした。
調理台として小さなキャンプテーブルを購入しました。
バーナー台としては良いのですが、低すぎるので通常のテーブルとしては少し使いづらい。
〈VENTLAX キャンプテーブル〉
なので、最近キャンプテーブルを購入しました。
〈iClimb軽量ミニローテーブル(ウッド調)〉
見た目もウッド調でナチュラルな感じが良いですし、組み立ても楽ちん。
コンパクトに畳めるのでキャンツーにピッタリなテーブルです。
参考:iClimbのミニローテーブル ~ 使い勝手の良い軽量ソロキャン用テーブルならコレ!
コンパクトバーナー
夜は良いのですが、朝から薪に火をつけるのは面倒。
また、一晩おいた薪は少し湿っていてなかなか燃えてくれないこともあります。
そんな時に持っておきたいのがコンパクトバーナー。
鍋でお湯を沸かしたり、簡単な調理をしたりするときに便利です。
コンビニでも買える「CB缶」を使えるものが良いと思います。
〈ジュニアコンパクトバーナー (イワタニ)〉
私が使っているのは定番のイワタニ製。
長く使えるものなので、その他にSotoなどの定番製品が良いと思います。
参考:キャンツーで使うバーナーどれにする ~ やっぱりオススメは信頼の定番!
クッカー
キャンプで調理をするときに必要なクッカー。
その時にどんな料理をするかによってどんなクッカーを持っていくがが決まります。
メスティンの大型・中型を持っていると大型の中に中型のメスティンが入って便利ですし、メスティンの蓋は皿替わりに使うことができます。
また、ヤカン代わりにお湯を沸かしたり、インスタントラーメンを作ったり、お酒を温めるときに便利なのがこちらの鍋。
コンパクトで使い勝手が良いクッカーだと思います。
私の場合、そのほかに冬場の鍋料理に使うクッカーや焼き物に使う鉄板を持っていて、都度何を持っていくかを決めています。
参考:キャンプのクッカーなど ~ 積載が限られたキャンツーのクッカーと焚火装備
ハンマー
テントを張る際などにペグ打ちをするにはハンマーが必要、ペグを抜くときにも使います。
一般的なハンマーでも良いのですが、できればペグ打ち用のものがおすすめです。
私が使っているのはキャプテンスタッグSOLID HAMMER。
当初安物のハンマーを使っていたのですが、数回のキャンプで壊れました。
こちらのソリッドハンマーはブランド品ですし、丈夫で使いやすいハンマーです。
価格も比較的お手頃なのでおすすめです。
参考:おすすめ!キャンプのペグ打ちハンマー ~ キャプテンスタッグのソリッドハンマー
ナイフ
調理をしたり、薪をバトニング(燃えやすいように細く割ること)したりするのに、最低一本はナイフが必要です。
折り畳みのものよりも刃を鞘に納めるシースナイフのほうが使いやすいでしょう。
私は1本のナイフをバトニングにも調理にも使うので、刃が厚めのものを使っています。
また、錆びるのが嫌なのでステンレス製。
〈モーラナイフCompanion Heavy Duty Burnt Orange〉
私が使っているのはスウェーデンの定番ナイフである「モーラナイフ」。
価格もお手頃なCompanion Heavy Duty Burnt Orangeにしました。
とても使いやすい良いナイフです。
ただ、研がないと切れ味が悪くなるので使ったあとは砥石で研いだ方が良いでしょう。
参考:モーラナイフを買ってみた ~ この万能ナイフでキャンプがグッと楽しくなる!
その他細々したもの
あとは、食事をしたり眠ったりするのに必要な細々したものを揃えます。
①ライター、マッチ、着火剤、軍手
②マグカップ、フォーク、スプーンなどの食器
③キッチンペーパー、調味料入れ、洗剤、タワシ
④タオル、シャンプー、ボディシャンプー(シャワーを使う場合)
⓹ピクニックシート(荷物を置くため)、ゴミ袋
⑥サンダル(バイク用のブーツは脱ぎ履きが面倒)
⑦充電池(スマホやインカムなどを充電するため)
必須では無いけどあったほうが良いもの
タープ
テントだけでも良いのですが、タープがあれば屋根付きのアウトドアリビングを作ることができます。
また、テントの外に置いたものが夜露などで濡れるのを防いでくれます。
こちらのヘキサタープはソロキャンにぴったり、丈夫な割りに薄いので畳むと驚くほど小さくなります。
なお、タープを張る際にはタープポール、ロープ、ペグが必要です。
参考:キャンツーでおすすめのタープ ~ 軽量でコンパクトに収納できるコラプエンテのヘキサタープ
D.B.J タープ延長ベルトはタープ設営の強い味方 ~ コイツがあれば小川張りは簡単にできる!!
コット
コットとはキャンプ用の折り畳みベッドのこと。
多少荷物になりますが、一度使うとやめられません。
コットの下に荷物が入るので、テントの中をスッキリさせるのにも役立ちます。
なお、センターポールのテントやサイズが小さすぎるテントはタープが入らないので、テントを選ぶときに注意が必要です。
私が使っているコットは iClimeのコット。
組み立てがとても簡単で、耐荷重も大きいのでおすすめです。
ちなみに自分のNaturehikeのドームテントにはコイツがピッタリ収まります。
なお、冬場はコットでも下からの冷気で寒いので、コットの上に薄手の銀マットを敷くなどの工夫が必要です。
参考:このコットもしかして最高かも ~ iclimb(アイクライム)軽量コンパクトコット
風防
風が強い時の焚火に必要な風防。
使う期間は少ないかも知れませんが、あるに越したことはありません。
〈CAMP GREEB(キャンプグリーブ) のアルミ製風防〉
参考:焚火の必需品「風防」を買ってみた ~ 「キャンプグリーブ」のアルミ風防はおすすめ!
ファイヤーライター
こちらのファイヤーライターがあれば、薪への着火が格段に楽になります。
なにせ、このマッチは8分間燃え続けるという優れものなのです。
使わないときは、ジップロックなどに入れておかないと湿気て使えなくなるのでご注意を。
参考:焚火に一発着火 ~ これはすごい!簡単に着火できる究極のキャンプギア
FM/AMラジオ
ソロキャンプは一人なので、時々少し寂しい。
スマホを使い過ぎると充電が心配。
そんな時にあると便利なのがラジオです。
お酒を飲みながらFMラジオを聞くのもなかなかオツなものです。
音を出すものを禁止しているキャンプ場もあるのでご注意を。
参考:ソロキャンのギア追加 ~ ソロキャンプのお供にFM/AMラジオを買ってみた
このほかにも私がキャンプ用に購入したものはかなりあります。
ソフトタイプのアイスクーラー、インフレーターピロー、鉄板、ステンレス焼き網、などなど。
とりあえずは、最低限のものを揃えてみて一回デイキャンプでも行ってみましょう。
もちろん宿泊でも構いません。
やっているうちに欲しいものが出てくるはずです。
また、高いブランド品を無理して買う必要はありません。
最近はリーズナブルで使い勝手が良いギアがたくさんありますので、コスパにもこだわってみて下さい。
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