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バイク、ツーリング

歴代 YAMAHA MT-09 比較 ☆ 登場から4代目となる人気のストリートファイター

今回は、2014年の発売から人気をはくし2021年のモデルチェンジで3代目になる3気筒ストリートファイターのYAMAHA MT-09。

2024年には第4世代の発売が予定されています。

初代、2代目、3代目そして4代目の4車種を比較してみました。

 

私自身は2018年のMT-09 SPを所有しています。

同じくYAMAHAのクルーザーバイクであるBOLTからの乗り換えでした。

BOLTというバイクは日本のバイク界にボバースタイルを定着させたバイクで、シンプルでカッコイイそして味のあるバイクでした。

私が、BOLTからMT-09に乗り換えた理由は「もっといろんな場面でライディングを楽しみたい」ということ・・・

もっとわかりやすく言うと「峠道のコーナーをもっと攻めてみたい。速いバイクに乗りたい。」ということです。

BOLTは、車体を倒すとすぐにステップが路面に触れてガガーっとなるのです。

それを差し引いても良いバイクだったと思いますが。

ちなみにこちらが私の愛車 MT-09 SP(2018)冬仕様

さて本題に戻りますが、YAMAHA MTシリーズにはMT-25からMT-10までがラインナップされています。

スペックからすれば、長男のMT-10に軍配があがるのですが、シリーズの中ではMT-07、MT-09のほうが人気があります。

価格面とスペックのバランス、スタイルも考慮すると、コスパが良いMT-07、MT-09が選ばれるということなのでしょう。

そして、MTシリーズのフラッグシップモデルと言われるのが MT-09 です。

理由は、現行国産車唯一の3気筒エンジンを搭載しているということ(兄弟車のXSR等を除く)。

スペックとコストのバランスが良い事。

何より、加速が素晴らしく、取り回しが良い、乗って楽しいバイクであることです。

MT-09 は2021年にモデルチェンジが行われ、3代目となる現行モデルの販売が開始されました。

排気量がいままでの845ccから、888ccに引き上げられ、スペックが少し向上したのと、電子系の装備が追加されるなどブラッシュアップが施されています。

そしていよいよ2024年には第4世代のMT-09が発売される予定です。

 

ただ、新しく進化したバイクが必ずしも良いとは限りません。

スタイリングや乗り味など、初代、2代目のほうを選択するユーザーも多いようです。

私が所属しているMT-09 OWNERS CLUB でも、初代MT-09に惚れ込んで乗っているオーナーが多く存在するのです。

それでは、初代、2代目、3代目、そして最新4代目の歴代 YAMAHA MT-09 を比較していきましょう。

初代 MT-09(EBL-RN34J)

初代MT-09は、2014年に3気筒エンジンのネイキッドスポーツとして発売されました。

昔からのバイクファンに知られた「ハンドリングのヤマハ」という言葉や、ワンディングロード最速と称された初代YZF-R1(1998年)の存在にように、ヤマハというメーカーは、バイクをライダーが意のままに操ることができるということに重きをおいてきました。

MT-09の開発コンセプトも、「シンクロナイズド・パフォーマンス・バイク」とあるように、乗り手の意思とシンクロするように操ることができることを目指したものでした。

そのために用いられたのが、「クロスプレーンコンセプト」に基づいた新設計の3気筒エンジン。

燃焼によって生まれるトルクを効果的に用いるために、クランクシャフト回転による慣性トルクを少なくし、ライダーのスロットル操作に応じる後輪への出力フィーリングを重視したものでした。

また、MT-09の車体構成は、スーパーモタードの要素をネイキッドスタイルに組み合わせたもので、これも、コントロールする悦びを目指したものです。

日本国内での販売は2014年4月から開始され、ABS搭載仕様には、2016年モデルからトラクションコントロールも装備されました。

そのアグレッシブな乗り味から「じゃじゃ馬」の異名をとった初代MT-09。

モードにもよりますがバイクのビートに「もっと回せ!スピードを出せ!シフトを蹴り上げろ!」と煽られるような印象があるかもしれません。

癖があるといえばありますが、自分なりにカスタムすることで自分だけのMT-09を作り上げていく楽しさがあるのが初代MT-09です。

【諸元・スペック】 MT-09 ABS 2016モデル

全長 (mm) 2075

全幅 (mm) 815

全高 (mm) 1135

ホイールベース (mm) 1440

シート高 (mm) 815

車両重量 (kg) 191

最小回転半径(m) 3.0

燃料消費率(km/L) 60k/h走行時 27.3

燃料消費率(km/L) WMTCモード 19.4

原動機種類 4ストローク

気筒数 3

シリンダ配列 並列(直列)

冷却方式 水冷

排気量 (cc) 846

カム・バルブ駆動方式 DOHC

気筒あたりバルブ数 4

最高出力(kW) 81

最高出力(PS) 110

最高出力回転数(rpm) 9000

最大トルク(N・m) 88

最大トルク回転数(rpm) 8.9

燃料タンク容量 (L) 14

燃料(種類) ハイオクガソリン

変速機形式 リターン式・6段変速

車両装備 ABS、トラクションコントロール(2016~)

2代目 MT-09(2BL-RN52J)

2017年から発売された2代目MT-09は、4灯式のLEDヘッドランプ採用とともに、大胆なフェイスリフトが行われました。

MTシリーズの新モデルとして登場したMT-10と共通するイメージでもありますが、MT-09のほうがもう少しスマートな印象です。

見た目の変化に目をとられがちですが、アシスト&スリッパークラッチやクイック・シフト・システムなど装備の追加もありました。

初代MT-09と同じく鋭い加速は健在で、アクセルを開ければ怒涛の加速にドキドキしながらも楽しさを感じることができますし、加速していく際の3気筒独特のサウンドもクセになります。

ただ、じゃじゃ馬感は少しうすれ「MT-09ってここまで扱いやすいバイクだっけ?」と思うぐらい見事に調教されています。

ただし、アクセルをガバっと開ければ軽々とフロントタイヤが持ち上がりますのでご注意を。

2018年にはフロントサスをKYB、リアサスをオーリンズ製フルアジャスタブルサスと上質な足回りを手に入れたSPも登場しました。

【諸元・スペック】 MT-09 ABS 2017モデル

全長 (mm) 2075

全幅 (mm) 815

全高 (mm) 1120

ホイールベース (mm) 1440

シート高 (mm) 820

車両重量 (kg) 193

最小回転半径(m) 3.0

燃料消費率(km/L) 60k/h走行時 29.4

燃料消費率(km/L) WMTCモード 19.7

原動機種類 4ストローク

気筒数 3

シリンダ配列 並列(直列)

冷却方式 水冷

排気量 (cc) 845

カム・バルブ駆動方式 DOHC

気筒あたりバルブ数 4

最高出力(kW) 85

最高出力(PS) 116

最高出力回転数(rpm) 10000

最大トルク(N・m) 87

最大トルク回転数(rpm) 8.9

燃料タンク容量 (L) 14

燃料(種類) ハイオクガソリン

変速機形式 リターン式・6段変速

車両装備 ABS、走行モード切替、トラクションコントロール、アシストスリッパークラッチ、クイックシフター(アップ)



3代目 MT-09(8BL-RN69J)

2021年にモデルチェンジした3代目MT-09は、平成32年(令和2年)規制に適合するためのフルモデルチェンジを受け、型式は8BL-RN69Jになりました。

水冷並列3気筒エンジンの排気量は、シリンダーボアはそのままに(78ミリ)、ピストンストロークを延長(59ミリから62.1ミリへ)し、888ccにまで拡大されました。

フレームにはアルミ製デルタボックスの新型フレームを採用。

電子制御系では、クイックシフター(シフトアシスト機構)が、これまでのアップだけでなく、ダウンシフトにも対応したほか、コーナーリングABSやスライドコントロールなども搭載、電子装備を充実させています。

3代目MT-09は、歴代の中で最もパワフルでありながら、最も扱いやすいバイクに仕上がっています。

初期型の暴れん坊キャラから、歴代モデルは進化とともに徐々にマイルドになってきたのですが、一般ライダーがラフに扱っても制御できるバイクになったといわれています。

3代目も2代目同様にSPバージョンのラインナップがあります。

【諸元・スペック】 MT-09 ABS 2021モデル

全長 (mm) 2090

全幅 (mm) 795

全高 (mm) 1190

ホイールベース (mm) 1430

シート高 (mm) 825

車両重量 (kg) 189

最小回転半径(m) 3.4

燃料消費率(km/L) 60k/h走行時 30.4

燃料消費率(km/L) WMTCモード 20.4

原動機種類 4ストローク

気筒数 3

シリンダ配列 並列(直列)

冷却方式 水冷

排気量 (cc) 888

カム・バルブ駆動方式 DOHC

気筒あたりバルブ数 4

最高出力(kW) 88

最高出力(PS) 120

最高出力回転数(rpm) 10000

最大トルク(N・m) 93

最大トルク回転数(rpm) 9.5

燃料タンク容量 (L) 14

燃料(種類) ハイオクガソリン

変速機形式 リターン式・6段変速

車両装備 ABS、走行モード切替、トラクションコントロール、アシストスリッパークラッチ、クイックシフター(アップ/ダウン)、クルーズコントロール、コーナリングABS、スライドコントロール

4代目 MT-09

面構えは第2世代のMT-09に少し近い精悍な印象になったようです。

2023年11月7日からミラノで開催された「EICMA 2023(国際モーターサイクルエキシビション)」に、モデルチェンジを行う欧州向けロードスポーツモデル「MT-09」を出展しました。

今回の「MT-09」は、従来から提唱してきた"The Rodeo Master"としての乗り味をさらに洗練させ、"The Knight Horse"をコンセプトに開発。

デザイン面では、"Torque & Agile"なキャラクターをさらに磨き上げたとのことです。

主な変更点は、1)エンジン懸架を変更して剛性を高める一方、フロント周りの剛性をやや抑え気味にチューニングするなど、より幅広い領域での安定感と軽快さの両立を実現、2)ブリヂストン製「BATTLAX HYPERSPORT S23」タイヤの採用と、これに連動した前後サスペンションのバネ定数と減衰特性のリセッティング(リアはリンクも変更)、3)乗車姿勢の自由度に配慮した新ライディングポジション、4)新デザインのタンク、5)新機能を搭載したフラッシャーをはじめとする新設計の灯火類、6)YRC(ヤマハライドコントロール)やクルーズコントロールシステムなどのライディングアシストテクノロジー、7)つながる機能搭載の5インチフルカラーTFT メーターやType-CのUSBソケットなどの便利な機能です。

今回からキーレスエントリーも搭載されるようです。

【諸元・スペック】 EUモデル

全長 (mm) 2090

全幅 (mm) 820

全高 (mm) 1145

ホイールベース (mm) 1430

シート高 (mm) 825

車両重量 (kg) 193

原動機種類 4ストローク

気筒数 3

シリンダ配列 並列(直列)

冷却方式 水冷

排気量 (cc) 890

カム・バルブ駆動方式 DOHC

気筒あたりバルブ数 4

最高出力(kW) 87.5

最高出力(PS) 119

最高出力回転数(rpm) 10000

最大トルク(N・m) 93

最大トルク回転数(rpm) 9.5

燃料タンク容量 (L) 14

燃料(種類) ハイオクガソリン

変速機形式 リターン式・6段変速

車両装備 ABS、走行モード切替、トラクションコントロール、スリッパークラッチ、クイックシフター(アップ/ダウン)、クルーズコントロール、コーナリングABS、スライドコントロール、5インチフルカラーTFT メーター、Type-C USBソケット

前回同様、同時にMT-09 SPモデルも発売されそうですね。

 

 

2014年の発売当時から運動性能の高さと3気筒という稀有なエンジン、そしてコストパフォーマンスの高さから、確固たる地位を築いたYAMAHA MT-09。

私は自分が乗っている2018年式MT-09 SP(2代目)の顔付きがすごく気に入っていますし、3代目が発売されても乗り換える気は全く起きませんでした。

そして第4世代も基本コンセプトは変らず電子制御や便利な機能が搭載されたということでしょうか。

しいて言えば「尖がったバイク」から「徐々に角が取れていった」という感じかもしれません。

正直いって、ブレンボのキャリパーとクルーズコントロールは少し羨ましいですが・・・。

 

初代、2代目、3代目、そして第4世代、特に新型・新車に拘らないというのであれば車体の程度と顔付の好みで選べばよいと思います。

MT-09は必ずや「FUN TO RIDE(操る喜び)」をもたらしてくれるはずです。




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